『PORTRAIT OF JACO』の10曲目は【TEEN TOWN(PICCOLO BASS VERSION)】(以下【ティーン・タウン(ピッコロ・ベース・ヴァージョン)】)。

 ジャコパスウェザー・リポート時代の18番=【ティーン・タウン(ピッコロ・ベース・ヴァージョン)】は“トータル・ミュージシャン”であったジャコパスへのトリビュートで溢れている。

 超絶技巧で速球派のブライアン・ブロンバーグからすると,オリジナルよりスロー・テンポで演奏される【ティーン・タウン(ピッコロ・ベース・ヴァージョン)】に【ティーン・タウン(ベース・ヴァージョン)】の「またか」×2で,中盤からは聴く気がなえる〜。
 う〜ん。でもブライアン・ブロンバーグのファンがジャコ・パストリアストリビュートに求めるものとは違うんだよなぁ。

 そんな展開の中,アルバム随一のハイライトが突如訪れる。3分9秒からのピッコロ・ベースソロは,誰がどう聴いても,本職のギタリストが聴いても,超絶ギタリストがゲストでギターソロを取り始めたと耳をそばだてるはずである。

 百人が百人そうなのだろう。ご丁寧にもライナーノーツの最下部に,次のような異例の但し書きがプリントされている。
 「※このCDにおける全てのギター・サウンドのメロディーは,ブライアンによるピッコロ・ベースで演奏されています」。

 
BRIAN BROMBERG : Acoustic Bass, Fretted Bass, Fretless Bass, Piccolo Bass, Horn Arranging
DAVE KOCHANSKI : Keyboard Programming, Loop Programming
DLOC : Drums
GANNON ARNOLD : Guitar
JEFF LORBER : Electric Piano
GREGG MATHISON : B3 Organ
GARY GRANT : Trumpet
JERRY HEY : Trumpet
DAN HIGGINS : Saxophone
LARRY WILLIAMS : Saxophone
ANDY MARTIN : Trombone

PORTRAIT OF JACO-1
PORTRAIT OF JACO
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コリント第一11章 頭の立場と頭の覆い
アル・ヘイグ 『アル・ヘイグ・カルテット