
ジャズ・ギタリストなのに,いや,デビューCDなのに,イントロから金子雄太のハモンドB−3で“ガンガン”攻めてくるあたり“只者ではない”。
小沼ようすけは「ギブソン・ジャズギター・コンテスト」で優勝するほどの超絶技巧の持つ主であるが,小沼ようすけの目指すサウンドは「クールなジャズ・ファンク系」である。ジョージ・ベンソン,グラント・グリーン,そして(フレッシュな感じが)パット・メセニーを感じさせてくれる。
今風の若者らしく?『NU JAZZ』では,オリジナル以外に,スティング,エルヴィス・コステロ,ジャネット・ジャクソン,ジャミロクワイ,レディオヘッド,エディ・ハリス,ディアンジェロのカヴァーを取り上げているのだが,そのどれもが“ザ・小沼ようすけ”している。オムニパス盤ではなく一つ芯の通ったトータル・サウンドに仕上がっている。

01. Telepathy
02. Coffee Please
03. Saint Augustine In Hell
04. Alison
05. Fire Street
06. All For You
07. Virtual Insanity
08. Creep
09. On The Sea
10. Freedom Jazz Dance
11. Brown Sugar
(ソニー・ミュージック/SONY 2001年発売/SICP-40)
(ライナーノーツ/小沼ようすけ)
(ライナーノーツ/小沼ようすけ)