
過去3作と比較して演奏スタイルの変化は感じないが『メイク・アップ・シティ』で“雰囲気”が激変している。要は“ジャズ寄り”になったのだ。
『メイク・アップ・シティ』には“渋め(マイナー調)”の楽曲が多く(特にタイトル・ナンバー【メイク・アップ・シティ】が…。アルバムの顔ですからタイトル・ナンバーは明るめの曲でお願いしますよ。宮住さん♪)あの“若気の至り”のカシオペアが“大人の階段を登っていく”感覚を覚えた。近所のお兄さんがいつしか気軽に声を掛けられない大スターに変わってしまったような…。カシオペアとの距離が遠くなったような…。
そんなカシオペアを愛し過ぎたがゆえの傷心物語ですが,これは管理人の全くの寓話です。
管理人はカシオペアを『フォトグラフス』で知りました。『フォトグラフス』にハマリ『4 × 4』にハマリ『ミント・ジャムス』に大ハマリ『アイズ・オブ・マインド』にも大ハマリしたのに『メイク・アップ・シティ』にはハマレなかった。
順調に“鮭の川上り”(カシオペア的に表現すれば【TIME CAPSULE MEDLEY】とか【FLASH BACK MEDLEY】とか)を続けてきたカシオペアとのスーパー・フライトに,初めて頓挫した気持ちを詩に綴ったもの…。
世評的には『メイク・アップ・シティ』は名盤の誉れ高いですので“がっついていない”カシオペア,もしくは“ジャズ寄り”になったカシオペアも一度は味わってみてください。
『メイク・アップ・シティ』で急成長を遂げたカシオペアに“伸るか反るか”はあなた次第です。以上。

ここは再び宮住さん。CDタイトルが『ジプシー・ウインド』であったなら(『アイズ・オブ・マインド』は5THのタイトルで使用済)『メイク・アップ・シティ』にも結果ハマレタかもしれないのに…。
PS1 おっと,今では“渋い”【メイク・アップ・シティ】が大好きです。ベーシストが桜井さんだったから,あんな“グルーヴィー仕上げ”になったものと思われます。叶うことなら【メイク・アップ・シティ】のナルチョ・ヴァージョンも是非聴いてみたいと思っています。
PS2 “音にもうるさい”ジャズ/フュージョン・ファンの皆さんならご存知とは思いますが『メイク・アップ・シティ』は,なんと!「日本初のデジタル・レコーディング」アルバムなんです。いかに当時のカシオペアがレコード会社から期待されていたかが分かるというものです。
01. GYPSY WIND
02. EYES OF MIND
03. REFLECTIONS OF YOU
04. RIPPLE DANCE
05. LIFE GAME
06. MAKE UP CITY
07. PASTEL SEA
08. TWINKLE WING
(アルファ/ALFA 1980年発売/VRCL-2224)
(ライナーノーツ/竹村淳)
(ライナーノーツ/竹村淳)
コメント一覧 (6)
一連の記事から、私の”CASIOPEAお初”は何だっけ?と思い出そうとしたのですが、多分?こちらの「Make Up City」です。
特に冒頭M-1「Gypsy Wind」の衝撃は強烈で、中盤のカウベル使ってのキメは、今でもできません〜(苦笑)。
神保さんにとっては初のスタジオ収録作。当時はガッド神様!だったようですが、5作目「Eyes Of The Mind」でハービー・メイソンの影響を大いに受け、ドラミングが大きく変化しました。Before→「Thunder Live」、After→「Mint Jams」ですね〜。神保さん
カシオペア・ファンの先輩でいらっしゃいすね。ご指摘の通りカシオペアを聴いていくと,神保さんのドラミングはガット神→メイソン神→神保オリジナル神へと昇華している様子が記録されていると思います。
「Gypsy Wind」は,わーっと行っている様で冷静に手数を刻んでいます。ガット神本人からも絶賛のドラ息子ですね。テクニカル!
のぶひでさんご指摘のとおりです。確かに『MAKE UP CITY』は『CROSS POINT』路線の名盤だと思います。ただ「育ってきた環境が違うからぁぁ♪」。失礼しました。
これは美しく、軽やかな曲ばかりのアルバムだと思います。知っているフレーズのなんと多いことか、当時テレビやラジオ番組に多用されていました。
MINT JAMSと違って力強いノリの曲がなく、特にEyes of Mindのギターソロの美しさは涙を誘います。完全に懐古趣味に陥っています。
CASIOPEAの活動休止から早5年が経過しました。公式HPには、Legend of CASIOPEAなんて文字があるくらいですから、もう活動再開は無理ですかね?
『MAKE UP CITY』をカシオペアのベストとするファンが意外に多いのですが「美しく軽やかな曲ばかり。MINT JAMSと違って力強いノリの曲がなく、特にEyes of Mindのギターソロの美しさは涙を誘います。完全に懐古趣味に陥っています」とのpesceさん言葉に人気の理由を感じます。私としては綺麗すぎる演奏で味が薄いのが星4つです。
CASIOPEAの活動休止から早5年が経過したのですね。活動再開は野呂さんとナルチョ次第ですがファンの熱意も? これからも活動再開を願い続けてまいりましょうよっ。