《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。
 『ジャズ名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーティストたちの演奏は,テンションとなり,リラクゼイションとなって漂い流れる。
 そして,最も人間的な文化所産であるが故に,時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。
 ジャズは生きている。モダン・ジャズ珠玉の名演。 》

 「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」。
 今回は225〜229位の発表です。
 


Saxophone Colossus★229.BLUE SEVEN
SAXOPHONE COLOSSUS
ソニー・ロリンズ
 
 
 


When There Are Grey Skies★229.ST. JAMES INFIRMARY
WHEN THERE ARE GREY SKIES
レッド・ガーランド
 
 
 


CANNONBALL ADDERLY QUINTET IN CHICAGO-1★228.STARS FELL ON ALABAMA
CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN CHICAGO
キャノンボール・アダレイ
 
 
 


バド・パウエルの芸術★225.INDIANA
THE BUD POWELL TRIO
バド・パウエル
 
 
 


マイ・ファニー・バレンタイン★225.MY FUNNY VALENTINE
MY FUNNY VALENTINE
マンハッタン・ジャズ・クインテット
 
 
 


ソウルトレーン★225.RUSSIAN LULLABY
SOULTRANE
ジョン・コルトレーン
 
 
 


 ソニー・ロリンズの【ブルー・セブン】がランクイン。大名盤中の大名盤=『サキソフォン・コロッサス』は,その5曲全てが大名演なのだが『サキコロ』随一,セッション度が高いのが【ブルー・セブン】である。

 【ブルー・セブン】の主役はリズム隊である。ダグ・ワトキンスの重たく引きずるようなベースマックス・ローチハイ・ハットが刻む無敵の4ビート。ソニー・ロリンズテナー・サックスが,短いフレーズでテーマを撫でながら,次第に演奏としての体を成してゆく様がタマラナイ!

 NO。聴き所はこれだけでは終わらない。ハイライトはマックス・ローチドラム・ソロが終わった後! このままラスト・テーマでフェードアウトの展開から,なぜかまた盛り返す! 全員興に乗せられたのだろう。ドラム・ソロの前と後ではソニー・ロリンズのノリが違う。大盛り上がりのアドリブ・ショーである。

 いえいえ,真のクライマックスは最後の最後。やはり【ブルー・セブン】の主役はリズム隊である。ダグ・ワトキンスの“倍音たっぷり”のベースが肝である。

アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



テサロニケの人々に対するパウロの愛の気遣い(テサ一2:1-3:13)
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