「MEDESKI,MARTIN & WOOD 〜JAPAN TOUR 2010〜」!

 「メデスキ, マーチン & ウッド」のルーツである「アコースティック・セット」は“ゴリゴリの”本格派ピアノ・トリオ。これぞ現代最高のピアノ・トリオの音であろう。
 グルーヴ・ミュージックゆえ管理人の身体はHOTだが頭はCOOL。ジャム系を“やり尽くし消化しきった”「メデスキ, マーチン & ウッド」のインタープレイは,3人が好き勝手にやっていそうな雰囲気のある,実は計算された“隙間”の埋め合いのように聴こえた。本当に上手い演奏とは「メデスキ, マーチン & ウッド」のことを指すに違いない!

 「メデスキ, マーチン & ウッド」の音をリードするのはジョン・メデスキである。クリス・ウッドなどはベースを見ずにジョン・メデスキを見続けている。ジョン・メデスキピアノがつけるアクセントに,ベースドラムビリー・マーティンの場合はパーカッション)が,これまたジョン・メデスキにとっては恐らく“想定外”の,しかし“流れと寄り添う”リズムで呼応していく! この全てが瞬時に起こり“一糸乱れぬ阿吽の呼吸”に圧倒されまくりでした。

 管理人の度肝を抜いたのはジョン・メデスキではなくビリー・マーティンである。ズバリ,ビリー・マーティンはポスト・ポール・モチアンの最右翼である! ビリー・マーティンパーカッションが生きている。鈴系や鉄琴系やタンバリンの名人芸は打楽器の“踊り喰い”であった。
 このビリー・マーティンの大活躍とジョン・メデスキの“パーカッシブな”ピアノの力業を聴いていると(言い過ぎなのかもしれませんが)「メデスキ, マーチン & ウッド」がキース・ジャレットの「アメリカン・カルテット」に思えてきた。『Impuls!』時代や『残氓』のあれです。ジョン・メデスキハーモニカキース・ジャレットソプラノ・サックス並みの破壊力がありました。

 「アコースティック・セット」でしたのでウッド・ベースしか期待していなかったクリス・ウッドエレベもガンガン。フェンダー・プレシジョン・ベースの高音部で得意のボトルネック・プレイが聴けました! クリス・ウッドってピック弾きだったんだ〜。

 百聞は一見にしかず? 書きたいことはまだまだありますが,この続きは昨日UPの同時録画映像をご覧あれ。ねっ,なるほどでしょ?