
傑出した有名曲はないまでも全曲粒揃いでT−スクェアでいう所の『ヒューマン』のような存在。いつ聴いても,そして聴けば聴くほど味が出る。『FULL COLORS』には,ジンサク時代には決して作れなかった,リラックスした楽曲群の良さがある。
『FULL COLORS』の成功の秘訣はリーダー=野呂一生の敏腕にある。
どこかのインタビュー記事で「曲はメンバーを想定して書く。リズム隊が変われば当然作風も変わる」みたいなことを語っていたのだが,ナルチョと日山正明の個性を早くも“完全掌握”し「このメンバーだからこのサウンド」という,新しいカシオペア・サウンドを構築している。
『FULL COLORS』というタイトルは実に的を得ている。このジャケットの“華やいだ爆発”がいい。(注:決して『FULL COLORS』なウニの模写ではありません)。

『FULL COLORS』なカシオペア・サウンドの万華鏡が桃源郷!
01. FIGHTMAN
02. THE SKY
03. PASSIONATE VOLTAGE
04. PURPLE HOURS
05. FINAL CHANCE
06. AKAPPACHI-ISM
07. PRIVATE SUNDAY
08. SEARCH MY HEART
09. STREET OF DREAMS
10. NAVIGATORS
11. ONCE IN A BLUE MOON
12. TOP WIND
(パイオニアLDC/PIONEER LDC 1991年発売/PICL-1016)
コメント一覧 (4)
前作で勢いに乗って、今作でジャケット同様にスパークした感があります。
個人的には、もうライブで演奏する事は絶対にないであろう「STREET OF DREAMS」がお気に入りで、地味な曲なのですが、後からジワジワ来ます。
あと、もっと地味な部分でいえば向谷氏の「ONCE IN A BLUE MOON」は名曲だと思います。特にエンディングの哀愁が最高です。これと似た感じでスクエアの「Miss You」のライブ用のエンディングも好きなんですよ。
何か地味な話ばかりになってしまいましたね(笑)
「このアルバム、とても粒ぞろいの楽曲が集まってますよね♪
前作で勢いに乗って、今作でジャケット同様にスパークした感があります」に同感です。
私にとってのナルチョ時代のカシオペア=『FULL COLORS』なのです。
野呂さんとナルチョのバランスが最高でバンドとしてのカシオペアの音が鳴っています。
「ONCE IN A BLUE MOON」と「Miss You」のライブ用のエンディング。うわぁ。そうですね。新発見に大感謝です。
このアルバムがカシオペアファンになる大きなきっかけでした!まだ高校生の時にリリースされた作品で、最初はお金がなくてTSUTAYAで借りてカセットにダビングして何度も聴いたものです♪社会人になってやっとCDを買いましたがその時も嬉しかったです。
学生時代はなかなかフュージョン・ファンは友人におらず
07.Private Sunday とか聴いてると「ファミレスで待ちくたびれた時に流れるBGM」とか言われから友達にかわれました(悲)。
01.Fight Manと10.Navigatorsが断トツで好きな曲ですが、Once In A Blue MoonはT-SQUAREのバラード曲を意識してる部分はあるのではと密かに思っています。
まだCDが高嶺の花だった頃が懐かしくて青春の思い出として心の中に残っていきそうです♪
熊本はもう初夏の陽気でしょうね。この時期に『FULL COLORS』は合いますね。ほんとうにカラフルで新緑とかつつじとかを見ていると,無意識のうちに【Private Sunday】が脳内で流れていたりする毎日です。ファミレスで流れていてもうれしいだけで嫌な気分などしないことをその友人にも教えてあげたいですね。
それにしても『FULL COLORS』でカシオペアに入ったとは幸運でしたね。カシオペアの第二期では一番好きなアルバムです。
【Navigators】は超カッコイイですし【Once In A Blue Moon】にT-SQUAREのバラード曲を意識した部分もあるでしょう。ライバルとして互いにチェックしていたと聞いていますし。
CDが高嶺の花だった時代が花でしたね。月に1枚しか買えなかったので繰り返し大事に聴き込んでは友人と薀蓄垂れあっていました。
大人になって自由に買えるようになって大人買いするようになって1枚1枚を根性で聴き込むこともなくなりました。これは時代の流れもありますが自分自身の問題です。消費音楽しないように大切に聴いていこうと思います。