GLOW-1 アイドル路線の『ファイン』からアダルト・コンテンポラリーの『GLOW』(以下『グロウ』)へ。

 小林香織が“少女から大人の女性へ”脱皮した。『グロウ』は,プロデュース&アレンジに『ソーラー』の大坪稔明氏を再び起用し,ダンサブルでリズミック,メロウかつエモーショナルに“ジャズ界の歌姫”らしく自分の感性を表現している。

 『グロウ』で感じたアダルト路線。当初はバックの凄腕ジャズメンが“クールにグルーヴ”しているせいだと思っていたが,このディープ・インパクトは小林香織の熟成の証し。アルト・サックスの音色も野太く深い陰影の表情を見せている。

GLOW-2 『ソーラー』『ファイン』での“王道”フュージョンサックスからアナーキーでファンキーな方向へ。ずっとクラシック界の優等生だった小林香織が自由奔放なジャズ界で悪さを覚えだした。
 冒険したのかなぁ。でも実はちょっぴりワルなのが“素”の小林香織だったりして?

GLOW-3 PVの2曲=ミディアム・バラードの【エアフロー】とハート・ウォーミングな【ウォームス】のような“純粋無垢の箱入り娘”路線をまだまだ期待したいのだが,女性は短期間で大変身するからなぁ。

GLOW-4 『グロウ』が“ジャズ界のアイドル”小林香織の聴き納めかな?
 次作へ期待半分不安半分。

    CD
  01. AIRFLOW
  02. WARMTH
  03. PASSING LANE
  04. WALK IN THE NIGHT
  05. DAWN IVORY
  06. MONOCHROME
  07. EXPLORE THE FIELD
  08. LULLABY CHILD
  09. TOY'S JAM
  10. HOW DEEP IS YOUR LOVE

    DVD
  01. AIRFLOW [VIDEO CLIP]
  02. WARMTH [VIDEO CLIP]

(ビクター/JVC 2007年発売/VIZJ-7)
★【初回限定盤】 CD+DVD

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