T-SQUARE LIVE FEATURING F-1 GRAND PRIX THEME-1 『T−SQUARE LIVE FEATURING F−1 GRAND PRIX THEME』(以下『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』)。
 このCDタイトルを見て,そしてジャケット写真を見て,たじろいだ。正直,購入意欲がなえてしまった。
 これって『TRUTH』の“便乗商品”? これって眉唾物?

 それでも喜んでお金を払うのが真のファン心理。管理人もCDコレクションの所有欲に突き動かされ,便乗商法だと分かっていながら購入した次第。聴いてやっぱり…。

 『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』は『TRUTH』人気の肖り商品であった。だって内容はパッケージと相反した過去最高の『T−スクェア・ライブ』! 『フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』の商品名など関係ない。

 良かった〜。買わねば一生の損だった。『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』はライブCD名盤であった。
 逆にそれだけに腹が立った。汚された気がした。あの「マクラーレン・ホンダ」「アイルトン・セナ」のジャケット写真は何なんだ〜。スクェアのメンバーがどこにも映っていないではないか〜。
 『NATURAL』なんてオリコンで6位だったんだぞ。黙ってCDを出せば自然に売れる。もはやF−1の力を借りなくともT−スクェアは売れる。CBSソニーの“認識違い”も甚だしい。

 お〜っと,いきなりのハイテンションだが,管理人も反省せねば…。振り返ればT−スクェアライブはハズレなし。CDタイトルに惑わされた自分が恥ずかしい。
 そもそもこのネーミングには,こうなってもしょうがない意味がある。『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』は,特別でスペシャルなライブ盤。

 何が特別でスペシャルかと言うと → T−スクェアの5人に加えてブラスパーカッションが参加 → ブラスパーカッションが参加できるようになったのも『TRUTH』の大ヒットのおかげ → 『フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』のハイライト=人気曲『TRUTH』での大盛り上がりの図式。
 そうかっ,そうだったんだ〜。話はここまで〜。納得終了!?

 『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』の選曲は,ザ・スクェアT−スクェアの(クセある)代表曲の集大成!
 新旧織り交ぜた選曲は,デビューからの昔ながらのファンも【TRUTH】以降の新規参入者も,どちらも両方楽しめるプラチナ・ライブ
 このマニアックな選曲が【TRUTH】での“エナジー・パワー”を強く印象付ける要因か? 狙いなのか? だとしたら凄すぎる!

 管理人的に『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』の聴き所は『NATURAL』からの【CONTROL】と【RADIO STAR】。
 シックな印象だった【CONTROL】と【RADIO STAR】が,こんなにアグレッシブに演奏されると“意表をつかれた感じ”になって長期ヘヴィー・ローテしてました。
 そしてそして,待ってましたの【DOOBA WOOBA!!】! T−スクェアライブの“名物”=須藤満則竹裕之の最強タッグのベースドラム・ソロ! もう“お約束”のコンビネーションとアドリブの連打に失神しそうになります。

T-SQUARE LIVE FEATURING F-1 GRAND PRIX THEME-2 さて,スクェア・ファンにとっての語り草。『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』が,特別でスペシャルなライブとなった意味が別にある。

 伊東たけし本田雅人の“ニアミス”である。『T−スクェア・ライブ “フェアウェル・アンド・ウェルカム”』で正式にフロントの交代をアナウンス。管理人もてっきりそうだと思っていた。
 しかし,知る人ぞ知る,伊東たけし本田雅人の“ニアミス”が『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ』であった。

 スペシャル・ライブの5人のゲストは,コンガパーカッションスティーブ・レイドと4人構成のホーン・セクショントロンボーン村田陽一トランペット荒木敏男菅坂雅彦,そしてそして…。
 アルト・サックス本田雅人! きっとこのライブでの本田雅人の“ハイパー・サックス”に,伊東たけしは心置きなく退団できたし,安藤まさひろも“新生”T−スクェアに思いを馳せたのでは?

 最後にお約束の『T−スクェア・ライブ − フィーチャリング・F−1グランプリ・テーマ批評
 結論を一言。「T−スクェアライブである」。決まったなっ。

  01. STIFF NAILS
  02. MISS YOU
  03. WRAPPED AROUND YOUR SOUL
  04. CONTROL
  05. RADIO STAR
  06. LICKIN' IT
  07. DOOBA WOOBA!!
  08. 脚線美の誘惑
  09. TRUTH
  10. A FEEL DEEP INSIDE

(CBSソニー/CBS/SONY 1990年発売/CSCL1517)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)