SPIRITS-1 スクェアの25周年のセレモニーは,1年間という期間限定(帰還限定)でのザ・スクェアT−スクェア名義ではない)の再結成。

 『SPIRITS』(以下『スピリッツ』)は「伝説の5人」による13年振りのスタジオ録音。2000年のスペシャル・ライブ盤『MOMENT −MEMORIAL AT CHICKEN GEORGE−』とは聴き違えるようなコンビネーションである。

 しかし13年は長過ぎた。長すぎた春。心が以前のようにメンバーに向いてはいない。共に再び演奏できる「嬉々とした喜び」が伝わってこない。
 ズバリ『スピリッツ』とは『ナチュラル』の続編ではなく『ニュー・ロード,オールド・ウェイ』の続編である。

 フュージョンによくあるギミックの少ないメロディアスな演奏。往年のスクェア・サウンドを期待していたファンとしては肩透かし。
 和泉宏隆ピアノ専念を取りやめてキーボードを弾かない限り「伝説の5人」の復活とは認められない。認めたくない。懐かしさ以上に年季(オヤジ)を感じてしまった。

SPIRITS-2 『スピリッツ』の全10曲中【EUROSTAR 〜RUN INTO THE LIGHT〜】だけが収穫。安定感ある『スピリッツ』が,逆に現スクェアの迷走具合を浮き彫りにしている。

 初回限定トラックSOUND COLLAGE】の演奏は雰囲気のある【サウンド・コラージュ】そのもの。これぞスクェアの25周年のセレモニー。

  DISC 1
  01. 風の少年
  02. ONCE IN A LIFETIME
  03. EUROSTAR 〜run into the light〜
  04. GETTING OVER
  05. DOORS
  06. TRUE LOVE
  07. 7 MILES BRIDGE
  08. REFLECTION
  09. THE END OF THE SUMMER
  10. GLORIOUS ROAD

  DISC 2
  01. TRUTH RESONANCE-T MIX -TV on air version-
  02. SOUND COLLAGE

(ヴィレッジ/VILLAGE 2003年発売/VRCL-3341-2)
★【初回生産限定盤】CONNECTED対応ボーナスCD付 CD2枚組/DUOケース仕様

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