
『SALT III』で“天才”塩谷哲がついに独立。「SALT BAND」を結成しソロ活動を開始する。
管理人も実は『SALT III』で“ジャズ・ピアニスト”塩谷哲を認知した。きっかけは,起床〜通勤電車で,柴田玲目当てで聴いていた?TOKYO−FM「立花裕人のMORNING FREEWAY」。その番組のBGMとして毎朝流れる【HAPPY−GO−LUCKY】が,裏番組=BayFM「TOKYO BAY MORNING」のオープニングで流れるMALTAの【SEA WIND】と同様,その曲を聴かなければ1日のリズムが狂ってしまうほどのお気に入りに。
【HAPPY−GO−LUCKY】。いや〜,誰の何という曲なのか調べに調べた。今のようにネットが普及しているわけではない。CDショップの店頭や音楽雑誌を頼りにスムーズ・ジャズを中心に…。海外ジャズメンを中心に…。
そうして見つけた塩谷哲! そうして見つけた『SALT III』!
【HAPPY−GO−LUCKY】も聴いたが,次第に【HAPPY−GO−LUCKY】“そっちのけ”で【SIDE BY SIDE】【BRAZILIAN RHYME】【ARE WE SMOKIN’ YET?】にハマッテしまった。
塩谷哲は素ん晴らしいメロディ・メーカーである。
【SIDE BY SIDE】の,きっちり出来上がっているにも関わらず心から歌い上げるような自然体が“天才作曲家”の証し! 好きだ〜。
塩谷哲は素ん晴らしいアレンジャーである。
EW&Fの大名曲【BRAZILIAN RHYME】を,最新グルーヴ・チューンに持っていく。自然と腰にくるのが“天才編曲家”の証し! カッコイイ〜。
塩谷哲は素ん晴らしいジャズ・ピアニストである。
【ARE WE SMOKIN’ YET?】での塩谷哲のジャズ・ピアノが「SALT BAND」=浅野“ブッチャー”祥之,松原秀樹,沼澤尚のJ&B+大儀見元をリードする。ハイ・テクニックをさらりと交えたアドリブが“天才ジャズ・ピアニスト”の証し! SALT〜。
塩谷哲自身も“有り余る才能”をどう上手にまとめあげるかにチャレンジした『SALT』三部作。バラエティに富んだノン・ジャンルの楽曲が見事にちゃんぽんされているのがSALT流である。
そうして完成された『SALT III』の11曲が1枚のCDにブレンドされたら,もうこれはフュージョンとしか呼べそうにない不思議な統一感に目を丸くする。

『SALT III』で“SALT”塩谷哲の個性が確立されたと思う。
管理人にとって『SALT』三部作を『SALT III』から聴けたのは幸運であった。やっぱり【HAPPY−GO−LUCKY】だった。
なぜって? 理由は「スター・ウォーズ」と同じである。先に大人として成長した姿を見せておいて,エピソードの新シリーズで遡る,幼少時代の奮闘記。
『SALT III』で“スーパー・スター”となった塩谷哲の,爆発的才能を堪能できる『SALT II』と『SALT』。楽しみは後にとっておくものだ。
01. JACK-IN-THE-BOX
02. BRAZILIAN RHYME [Album Mix]
03. HAPPY-GO-LUCKY
04. ARE WE SMOKIN' YET?
05. SIDE BY SIDE (WE GO)
06. HURRY! HURRY!
07. LOS TOREROS
08. FOREST
09. CHASE FOR TRUTH
10. BOLERO
11. A LITTLE LULLABY
(ファンハウス/FUN HOUSE 1997年発売/FHCF-2394)
コメント一覧 (2)
ブッチャーさんにハマルきっかけがソルトさんの『SALT III』でした。ソロでもバッキングでもこんなにカッコよくセンスのよいギターばかりを聞いていました。
そこにはきっとブッチャーさんとソルトさんとの化学反応があったのだと思います。【BRAZILIAN RHYME】と【SIDE BY SIDE】は今でもお気に入りな青春ソングです。もう二度と聞けないのが残念です。
ブッチャーさん。私も大好きです。訃報に真にショックを受けたことを今でも覚えています。鉄壁の「SALT BAND」は5人の誰一人として欠けても出せない音でした。ブッチャーさんがいたからこその「SALT BAND」の大名演が『SALT III』の真髄だと思っています。
【BRAZILIAN RHYME】と【SIDE BY SIDE】でのブッチャーさんのカッティングは神技です。絶妙の入り方が最高ですし,ライブでもう聴けないのが残念です。ブッチャーさんのCDもっと聴こうと思います。