88+∞(EIGHTY-EIGHT PLUS INFINITY)-1 『88+∞(EIGHTY−EIGHT PLUS INFINITY)』の『88(EIGHTY−EIGHT)』とはピアノの鍵盤の数。そこへ『+∞(PLUS INFINITY)』。
 そう。『88+∞(EIGHTY−EIGHT PLUS INFINITY)』というタイトルは「一つ一つの鍵盤だけでは表わせないものも表現していく」という塩谷哲の意気込みの表われ。

 鉄壁に仕上がった「SALT BAND」を軸に,敢えて88の鍵盤だけでどこまで表現できるかにチャレンジしている。積極的に塩谷哲自身で動いている。
 結果,どうしてもピアノの音が耳に飛び込んでくる。

 その時感じた“作曲家”塩谷哲の物凄さ。塩谷哲の自虐ネタの1つに「東京芸大作曲科を優秀な成績で中退」というものがあるが,芸大で作曲を勉強したにふさわしく,塩谷哲の作る楽曲の完成度は半端ない。
 聴いたこともない難解なコードをガンガンぶつけてくるのだが,それらが全て音楽的に調和している。気軽に口ずさめるものは少ないはずなのに,自然と歌える構成となっているのが素晴らしい。

88+∞(EIGHTY-EIGHT PLUS INFINITY)-2 これが塩谷哲の代表曲“軽快なラテン・フュージョン”【あこがれのリオデジャネイロ】の誕生秘話?
 【MAGIC,DREAM,OR TRUE LOVE】【88+∞(EIGHTY−EIGHT PLUS INFINITY)】もお忘れなく。 

  01. SALT PEANUTS, Reborn -album peanuts-
  02. Watch Your Step!
  03. Magic, dream, or true love?
  04. 88+∞ (Intermezzo)
  05. あこがれのリオデジャネイロ
  06. Home-bound Train
  07. A Man in Paris (Intermezzo)
  08. Scent of Rain
  09. That's the Way Life Goes
  10. A Tree's Dream

(ファンハウス/FUN HOUSE 1998年発売/FHCF-2429)

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