SUN SUN-1 『SUN SUN』(以下『サン・サン』)は,ロック界の名プロデューサー=カルロス・アロマーを迎えたファンキーなアメリカン・ロック作。

 ベースドラムが重低音な“ブツ切り無音編集”なのにギターのディストーションは薄い。随所にカシオペアらしい“キメ”が顔を出すゆえ,クリア・トーンでのサウンドの変化は表面的で中途半端。3曲のボーカル・ナンバーもフュージョンしていてロックにはなりきれていない。

 この全てはカシオペアの4人がカルロス・アロマーからの無理難題を半分だけ聞き入れて無難な形で寄り切った感じ?
 大物プロデューサーの要求にも(満足できなければ)首を振り,ゲスト・ボーカリストに全米ナンバー・ワン・ヒットの“超大物”ジョン・ウェイトをも起用した『サン・サン』は,カシオペアの結成10周年記念CDにして“世界のカシオペア”として名実共にVIPでBIGになった記念碑である。

SUN SUN-2 【COAST TO COAST】【AFTER GLOW】は“最高バランスな”名演中の名演です。

  01. Conjunction
  02. Coast To Coast
  03. Keepers
  04. Lunar Shade
  05. Sun
  06. After Glow
  07. Mr. Unique
  08. Samba Mania
  09. Departure
  10. Someone's Love
  11. Mi Senora
  12. Somethings Wrong (Change It)
  13. Transformation 1
  14. Planetoid〜Mother Earth

(アルファ/ALFA 1986年発売/VRCL-2215)
(ライナーノーツ/小貫信昭,宮住俊介)
★【初回生産限定盤】ミニLP紙ジャケット仕様

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