PIANIZMIX-1 2度目のレコード会社移籍&初の外部プロデューサーとの共同プロデュース。『PIANIZMIX』(以下『ピアニズミックス』)は塩谷哲の変身願望の意欲作。

 『ピアニズミックス』とは『PIANIZM(ピアニズム,ピアノ演奏技術,ピアノのための編曲)』+『MIX(混合する,交配する,結びつける)』の意。そう。目的は「フィーチャリングピアニスト塩谷哲」。

 敢えてトータル・ミュージシャンとして全体を見渡す眼力を閉じ,一人のピアニストとしてピアノと真摯に向かい合いピアノだけにフォーカスを合わせるプレイヤーとしての塩谷哲を前面に押し出している。

 森俊之プロデュースの効果は大きいと思う。第三者目線で作られた塩谷哲の音楽性が新鮮に響いている。眠っていた“ポップでヒップな”塩谷哲の魅力が溢れ出している。

 『ピアニズミックス』は,流行のクラブ系でありテクノでありジャズ・ピアノのラグタイムであり宇宙への発射である。ただし少々サイケでケバイのがヤバイ。

PIANIZMIX-2 「SALT BAND」での危険なテンション充満のトンガッタ演奏が延々続き,ラストの2曲【TENDER EYES】【KEEP SMILING】で解放される。ここが快感。

  01. Trans Cafe
  02. Cab Talk
  03. Avenue 21
  04. GENOM
  05. Strolling Bob
  06. Shadow of Light
  07. Aero-Train
  08. Cat Dance
  09. Tender Eyes
  10. Keep Smiling

(ビクター/JVC 2001年発売/VICJ-60739)

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