
実際はそんなに悪くないのかもしれない。事実,DVD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!!』での演奏は良かった。
「アダルト路線」とか「円熟」と書けば通りは良いが『プレイセズ』に漂う“抜けの悪さ&もったり感”。
『MAIN GATE』『INSPIRE』と順調に若返ってきたのに『BITTER SWEET』へ逆戻りしたかのようである。

最後に残るはカシオペアのアイデンティティのみ。『プレイセズ』でも伝統のカシオペア・サウンドが流れている。本質だけは崩れない&揺るがない。もはや聴き飽きていたはずの向谷実の音色に安心感を覚えてしまう。長く続けるって素晴らしい。

01. Right On The Orbit
02. Windy City
03. Rare One In N.Y.
04. Escape Journey
05. Tropicool
06. Teatro Saudade
07. Sprinter
08. It's Not Only One Time
09. My Native Place
10. Saridari-dahlidali
11. Gazebo
12. Tokyo Sunset
(パイオニアLDC/PIONEER LDC 2003年発売/PICL-1276)
コメント
コメント一覧 (2)
このアルバム、マンネリと戦い苦しみながら作ったのかな~なんて思ってしまいます。
確かに「カシオペア」なんですけど、どうしても昔と比べてしまうのは、スクエアと同じですね(^^;
野呂さん自信が、あまりカシオペアに力が入ってなかったようにも感じるし、楽曲的にも波があって・・
でも、やはり聴いてしまうのは、カシオペアが好きだからです♪
きっと、この頃から、野呂さんの頭の中にはソロプロジェクトの事があったのかもしれませんね・・
トロピクール・・癒されます♪
どうにも「昔の名前で出ています」的な印象がありますが,それは野呂さんもそうですし,私たちファンも同じですね。マンネリは嫌だけど激変はもっと嫌で,過去と現在がつながるような滑らかな進化を期待してしまいます。『PLACES』は,どうにもタッキングな一枚でした。