IMPRESSIONS-1 「唯一無二!! ジャンルを超越した誰も真似出来ない音の万華鏡」。これがDIMENSION18th=『IMPRESSIONS』のキャッチ・コピーである。そして管理人はこのコピーに全面的に同意する。

 1stから7thまでの「近未来フュージョンユニット」期。8thから16thまでの“円熟のクラッシュ・アンド・ビルド”期。そしてカヴァー・アルバム17thを経て18th以降,DIMENSIONは次なるステージへと飛び立った。「唯一無二!! ジャンルを超越した誰も真似出来ない音の万華鏡」への確立である。

 『IMPRESSIONS』のモチーフは心象風景! トラック・タイトルにも「空」「海」「月」「雪」といったキーワードが散りばめられている。それをどう構築するかが,DIMENSIONの第三期=「音の万華鏡」期。
 ジャケット写真の“合わせ鏡”が「音の万華鏡」期を表現してみせている。やりたいことをやりつくしての原点回帰。中期の個性に初期っぽさが浮かび上がる瞬間がある。簡単に言えば「バンド・アンサンブル」指向? ただし超ハイレベルのアンサンブル!

 「音の万華鏡」期の特徴の一つに,ベーシスト増崎孝司ベーシスト小野塚晃のW新ベーシストの加入!?
 『IMPRESSIONS』でベールを脱いだ新ベーシスト増崎孝司青木智仁永眠前にもかかわらず,バンド内W新ベーシストのデビューを決めたのは英断であった。

IMPRESSIONS-2 NO。増崎孝司小野塚晃ベースは本職並みのスーパー・テクニック! 管理人は増崎孝司の“ベース弾き倒し”を聴いて青木智仁並みに熱狂してしまいました。
 ただし無いものねだり? DIMENSIONでもう一作“スーパー・ベーシスト青木智仁を聴いてみたかった!

 この新ベーシストの参加が『IMPRESSIONS』へハプニングをもたらしている。打ち込みではなく生っぽい。大きな路線変更なしに新鮮な印象を与えることに成功している。
 カッコよくて孤独感の似合うフュージョン。しかし実はナイスガイなフュージョン。それが『IMPRESSIONS』の真髄である。

  01. IMPRESSIONS
  02. Flyback
  03. ENERGTIC
  04. Circle Sky
  05. The Sea Song
  06. TIP TAP TOE
  07. Predict The Future
  08. Moon Avenue
  09. Monologue
  10. Snow Breath

(ザイン/ZAIN RECORDS 2005年発売/ZACL-9006)
(☆スリップ・ケース仕様)

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