
本日は子供になりきってレヴューします。いやっ,今日みたいな日でないと書けないレヴューがあるのです。勢いで書かないと超恥ずかしい愛聴盤が,童心に戻らないと愛を叫べない愛聴盤あるのです。それが「『TRUTH』(以下『トゥルース』)。
そう。ザ・スクェア(T−スクェア)の代表作です。いいや,J−フュージョンの金字塔です。
普段は(ブログの中では)硬派の管理人。ジャズ/フュージョンは眉をひそめて聴いている。アドリブログは「愛するがゆえの辛口批評」がモットーである。
そんな管理人が公然と「『トゥルース』が好きだ」と叫んだ瞬間の空気感? 想像するに恐怖を覚えてしまう。「このミーハーが」「このトウシロウが」視線が恐いのだ。
あれっ? これって妄想→被害妄想? 本日は(本日も)ヤバイです。病魔がそこまでキテいます。きっと昨日の「博多どんたく見物」→屋台のはしごのせいでしょう。ええ,どうせ管理人は酒の勢いを借りないと愛を叫べない草食系ですから〜。
そんなこんなで5月5日は「こどもの日」。GWだけに「旅の恥はかき捨て」? 今晩だけは,恥ずかしさをかなぐり捨て,素直に『トゥルース』愛について語ってみようと思います。
『トゥルース』がいい。『トゥルース』は安藤まさひろにとって“夢がかなった”1枚だと思う。そう。『トゥルース』は,バリバリのギター・フュージュン作。
ザ・スクェアの顔は伊東たけしのアルト・サックスであるが『トゥルース』の顔は安藤まさひろのギターなのである。
安藤まさひろのロックなギターが炸裂する。なんたって『トゥルース』=F−1である。ギンギンの高速チューン【GRAND PRIX】【CELEBRATION】。そして“王者”【TRUTH】。当初はこの3曲ばかりを京葉道路〜首都高速に乗るたびに聴いていた。確かにこの高速チューン3曲が素晴らしい。F−1を狙って作曲した安藤まさひろ恐るべしである。
しかし『トゥルース』の真の素晴らしさはミディアム・チューン4曲の存在に尽きる。
ダンス・ビートな【BEAT IN BEAT】と(こちらもなぜかクルマ関連)富士通テンのCM曲【BECAUSE】が実に効いている。未だにライブにかけられることのある定番曲【BREEZE AND YOU】と【GIANT SIDE STEPS】に「負けず劣らず」の名トラックである。
軽快なのにクセ持ちである。ツボにハマルとさあ大変。メジャー調ではなくマイナー調にもかかわらず,一日中頭から離れなくなる程の「キャッチー&メロディアス」。ジャズ/フュージョン好きのミディアム好きなら例外なく大好物であろう。
則竹裕之の“緩急自在な”ドラミングには,40を超えた今でも“煽られっぱなし”である。

この伊東たけし独特の“くすんだ味わい”は本田雅人では表現できない。デヴィッド・サンボーン でもケニー・ギャレットでも勝田一樹でも表現できない。“世界の”伊東たけし降臨〜。
おおっ,書いてて気付いた。やっぱり『トゥルース』は全曲名曲。【TRUTH】だけではない。もっと言えば【TRUTH】なしでも大ヒットしたであろう,J−フュージョンの“教科書通りな”大名盤に違いない。
こうなるとF−1は必要悪? 何で人の反応を気にしながら『トゥルース』を絶賛せねばならないのか?
うん。でも違うな。おかど違いってもんだな。だって安藤まさひろ+伊東たけし+河野啓三+坂東慧の現T−スクェアなら,きっと『トゥルース』を越えるヒット作を作ってくれるから。須藤満が加入した『トゥルース』から始まる「伝説の5人」を追い越すのは「河野/坂東時代」の「新・伝説の4人」。そんな「こどもの日」の願い事を「七夕」の短冊にでも書いてみようかな〜。
うん。告白してよかった。スッキリした。管理人は『トゥルース』が大好きなのです。色眼鏡で読まないでね〜。
PS 分かる人は分かっている? 管理人の『トゥルース』購入歴は2枚目です。今回は音質向上目的ではなく「レコードと本は貸したら戻って来ないと思え」のそれです。『トゥルース』の犯人は坂田です。もうみんなして〜。もうあげるから一言だけちょうだいな〜。
01. GRAND PRIX
02. CELEBRATION
03. BEAT IN BEAT
04. UNEXPECTED LOVER
05. TRUTH
06. BREEZE AND YOU
07. GIANT SIDE STEPS
08. BECAUSE
09. TWILIGHT IN UPPER WEST
(CBSソニー/CBS/SONY 1987年発売/VRCL-2055)
コメント一覧 (24)
世紀の題名盤の登場ですね!
このジャケットを見るだけで、ワクワクしてきます♪
安藤まさひろのコンポーザーとしての実力を余すところ無く発揮した「超」が付く程の名盤。和泉宏隆の2曲も華を添えてますね!そして、「GIANT SIDE STEPS」のメロディーもナイスです。やっぱり、リリコンって良いな〜♪
このアルバムの安藤氏のインタビューで、実はプロデューサーから「もう一つインパクトのある曲を作って欲しい」との依頼があり、それで急遽作った曲がタイトルチューンだったようです。
その後に、F1タイアップのお話が来て、現在のヒットになったそうです。
意外にも、ヒット曲って色々な偶然が重なって誕生する物なんですね。
河野氏のインタビューで「今のメンバーで「TRUTH」を超えるヒット曲が出ると良いな〜」と言ってたのが、印象に残ってます。この時代を聴いてきた彼の本音なのでしょうね・・
年代も手伝ってか、このアルバムを聴くと、当時の熱いスクエアやカシオペアを思い出します。
きっと現メンバーは、この乗り越えるのが難しい超巨大な壁を目標に、これからもスクエアサウンドを、クリエイトしてくれる事でしょう・・絶対、そうでなと困りますよね?
ボクも胸を張って、このアルバムが大好きです!!
「フュージョン界のサキコロ」。いいネーミングですね。
風の少年さんの『トゥルース』愛が伝わってくるコメントでした。
安藤さんと河野くんの談話は興味深いですよね。偶然とも必然とも言える逸話を今後「新・伝説の4人」で実現してほしいです。目指せ『トゥルース』越え!
このアルバムの発売日前からリリコンからWX7→EWIになるので、リリコンでのTruthライブは聴けませんでした。
セレブレーションは前年末の須藤デビュー(熊本)の音源があります。
「Truth」の記事は私は書いてないのに気付きました。やっぱりベタだからか?
自分でも不思議。
「BEAT IN BEAT」がやけに「大人やなぁ」と思いお気に入りでした。地味すぎてバンドでは選曲時に却下されます。
イトタケの商品化されているライブで、「ライブ・イン・ニューヨーク」の BECAUSEの熱演、、、ソロの後半からしびれます。失禁級・・・
旭川のWHITE MANEもそうですが・・・
『TRUTH』批評が一番最後になったようですが、遅れた理由、よく分かります。濃いスクェア・ファンが『TRUTH』の良さについて語るのはむずがゆいものですよね。私は『BRUE IN RED』が最高です。
「新・伝説の4人」の『NINE STORIES』は『TRUTH』を越えましたか? 『BRUE IN RED』はまだ越えきれていませんよ〜。
私はライブで繰り返して演奏される「Truth」には辟易もしますが(苦笑)、アルバムとしての「Truth」は大好きです〜。ベスト3には確実にランクインしますね〜。
冒頭のM-1「Grand Prix」に続くM-2「Cereblation」、そしてM-5「Truth」といったF1にインスパイアされた3曲は勿論、M-6「Breeze And You」やM-7「Giant Side Steps」といった佳曲、締めのバラードM-9「Twilight In Upper West」と、外れが一切ない。
M-7は伊東さんに一発OKを貰った!と言う事で、プロたる自信がついたと則竹さんが言っておりますし、新加入した須藤さんM-2のソロは、今聴いてもいいソロです〜。
himebowさんも未レヴューでしたか? やはり『トゥルース』はベタすぎます。ヘタコク危険大に恐れおののいてしましますよね? 無意識にそんな理由があるせいなのか,私的には『ヒューマン』最高です。
今回のコメントもツッコミ所満載ですね。
「このアルバムの発売日前からリリコンからWX7→EWIになるので、リリコンでのTruthライブは聴けませんでした」→リリコンでの【TRUTH】ライブを聴いたファンっているのかな?
「セレブレーションは前年末の須藤デビュー(熊本)の音源があります」→市民会館か県立劇場のことですか? でしたら私も行きました!
「「BEAT IN BEAT」がやけに「大人やなぁ」と思いお気に入りでした。地味すぎてバンドでは選曲時に却下されます」→【BEAT IN BEAT】絶対いいです。サックスは地味ですがベースとドラムは見せ場多いはずでしょ? 今度の選曲ミーティングに私を呼んでください。強く押しますよ。ライブで演りましょうよ。
TKの『ライブ・イン・ニューヨーク』。未聴です。【BECAUSE】が聴きたくなったのでアマゾンで買おうと思って調べましたがヒットしません。廃盤なのでしょうか?
hiroakiさんのコメントに私も全面的に同意します。“アルバムとしての”『TRUTH』が大好きです。マイ・ベスト3にも確実にランクインします。仰るとおり外れなしの超名盤です。はい。
「M-7は伊東さんに一発OKを貰った!と言う事で、プロたる自信がついたと則竹さんが言っております」。これは初耳でした。一発OKとは則竹さん凄いです。今晩ドラムを集中的に聴いてみますねっ。ありがとうございます。
あらら,過去記事読み返してくださったのですね。そうです。半分正解です。オリジナル・アルバムのレビューは『トゥルース』で完結しました。
でももう少し残っているんですよね企画盤が。オーケストラ・シリーズなんてこれまで関心なかったし。でもここまできたらコンプリートしようと思っています。
さて『NINE STORIES』ですが,今後に期待を込めて『TRUTH』越えはまだですね。『BRUE IN RED』越えもまだでしょう。
『BRUE IN RED』は私も超好きです。『TRUTH』『HUMAN』『BRUE IN RED』がマイ・ベスト3か?
い〜や,さっき勢いで『TRUTH』のベスト3入りを書いてしまったものだから不動の王様『HUMAN』は外せないし。ここにきて『WONDERFUL DAYS』にハマッテきたし。『WAVE』『GRAVITY』『SWEET & GENTLE』も。ああ〜。
BECAUSEはYOU TUBEになかったかなぁ。
イトタケってT-Sのことよ。。。
イトタケってT-Sのことなんですね。私のスクェア仲間内(といっても総勢3名)では使わないけど? なんでイトタケなの?
さて,HPを見てみましたが「ライブ・イン・ニューヨーク」って『VISUAL ANTHOLOGY Vol.I』のDISC 4「THE SQUARE LIVE IN NEW YORK」のことでしょうか? 【BECAUSE】は未収録のようですが。とにかく今晩は【BECAUSE】を見ないと寝れそうもありません。
→ これから日テレの『スター・ウォーズ』を見ますけど。あっ,そうそう,himebowさんはディメとかカツオとかはダメなのかなぁ。一度聞いてみようと思いました。丁度今夜のMステにBBクイーンズでマスヤン見たついでで。Mステは竹内由恵目当てですけど。
YOU TUBEですね? 『スター・ウォーズ』のCMの合間に検索してみま〜す。
ザ・スクエア、海外進出を試みる〜このRoxy公演のドキュメンタリーが、その当時、フジテレビ深夜に放送されてました。かなりキツい現実。それ故、伊東さん、渡米を決意したのかな?と、今更ながら、感じます〜。
貴重な情報ありがとうございます。「Live at Roxy」ですね。
なんと! 実はこのRoxy公演のドキュメンタリーは,フジテレビ深夜に放送されただけではなくFM東京の「セーラム・フレッシュ・サウンド」でも放送されたんです。その時のエア・チェック・テープまだ持っています。
【BECAUSE】入っているといいなぁ。なんという展開でしょうね。回りまわってエア・チェツク・テープに行き着くとは…。
そうそう、ロキシー。。。
伊東さんのつなぎががカッコいいんだ。
himebowさんの小ボケ?のおかげですよっ。
LET’S『ROXY』で【BECAUSE】! TKのつなぎがユートピア!
ただ、NHKのセッション505(現在:年号)に出演した時は最後が「Truth」で終わることが多いですね。
第2のオーメンズがRondoですから、第2のTruthも期待大ですね。そろそろ、『33』のようにライナーを書いてほしいですね。マイケルがプロデュースするのであればですが。
【TRUTH】はライブの大定番&お約束で盛り上がりますね。ただ私はオリジナル盤の演奏が大好きです。あの「ジャジャンジャジャンジャジャン」を聞くとキターッて思います。
ホームズさんはブラバン出身者なのですね。パートは木管なのですか?
「第2のオーメンズがRondoですから、第2のTruthも期待大ですね。そろそろ、『33』のようにライナーを書いてほしいですね。マイケルがプロデュースするのであればですが」に同感です。
【オーメン】→【ロンド】→【A】の流れはどう思われますか?
高校では、宝島とオーメンズを吹く機会が多かったです。Truthも楽譜がありましたがやりませんでした。かつて、ヤマハのウィンドシンセを持っており、それでTruthを練習しようとしましたが、SAXの音階が分からず諦めてしまいました。
みゅーじんのディレクターズカット版(09年『ディスカバリーズ初回特典』)で河野さんと坂東さんが「第2のTruthを作りたいとか、そのくらいのヒットを跳ばせたら…。」など言っていましたね。
「第2のTruth」にはタイアップだったり、プロレスラーの小橋さんが使用していた松原正樹氏の「スナイパー」のように、スポーツ選手に曲を使用してもらうとかするしかないと思います。
今回のNine Storiesの「トラック1」などはタイアップがついてもおかしくないと思います。
【オーメン】→【ロンド】→【A】の流れとはどういうことでしょうか。
私も第2の【TRUTH】にはタイアップが必要だと思います。魅力的なタイアップがつけば。これが難題ですけど。
さて,分かりにくくてすみません。ご質問の【オーメン】→【ロンド】→【A】の流れとは【ロンド】が第2の【オーメン】なら【A】は第2の【ロンド】あるいは第3の【オーメン】では? という評価に対するホームズさんの意見を聞かせてください,という意味でした。
【オーメン】を彷彿させるという意味では私的には賛成できます。ホームズさんは?
「SPORTS」ツアー後→「TRUTH」ツアー後までの期間で雑誌でのスクェアの扱いがほとんどない事実に直面してしまいました。
当時、この不当な扱いに、私はカシオペアや角松、高中などに異常な敵対感を持ったものでした。(彼らには罪はないのに)
当然、熊本県立劇場のライブも告知なかったし、「Truth」の特集はジャズライフもアドリブもなし。(ただし、この期間はテレビやFMに出まくってたけど)
ファンクラブ会報も田中脱退の報告なし。須藤加入まで発行が止まってました。
もしかしたら、年末のピットインでTRUTHのリリコンver.をやってる可能性あるけど、雑誌も会報も記載ないので不明です。
田中豊雪の脱退は、それだけスクェアにとって激震だったのかもしれません。
安藤さんも語ってましたね。ショックだったって。兄弟のようにしてましたもんね。
ホント不思議。アルバム制作秘話がなにもないもんね。
「Truth」の制作秘話がなにもないのは田中豊雪の脱退余波なのでしょう。
安藤さん,相当まいっていましたしストさんに当たっていましたし。
TK脱退の際は“王様”本田雅人にすぐさま癒されましたが,スクェア加入直後のストさんは“飛車角落ち”扱いのようでしたし。
なのでストさんを個人的に応援していましたが,その後メキメキ頭角を現わし,自らの実力でスクェアの正ベーシストの座を射止めたストさんに拍手喝さいです。
さて,このまま現スクェアはベーシスト抜きの4人グループで行くのでしょうね。田中晋吾の扱いはストさん以下のようで心配になったりしています。
以前、彼女が大反対なんてネタ話が2ちゃんで出てたけど・・・
アノ世界はよく解らん・・・
ライブでの生晋吾を見たことはありませんが,田中晋吾はhimebowさんも認めるパフォーマーなのですよね〜。
安藤さんも森岡くんの件でナーバスになっちゃったのかも?
『GROOVE GLOBE』のインタビューで森岡くんをあれだけ絶賛していた安藤さんなのに『PASSION FLOWER』のインタビューでは…。
確かジャズ・ライフに載っていたはずです。地蔵ギターとバックシャンベースではステージに華がありませんし。