
NO。ナニワ・エキスプレス伝統の“魂”が足りなかったのだ。
ナニワ・エキスプレス“魂”のリユニオン。それがNANIWA EXPの第2弾『THIS IS IT!』。
ナニワ・エキスプレス復活のカギは東原力哉。東原力哉が燃え上がらなければナニワの復活は空砲に帰す。
ではどうするか? 清水興が選択したはナニワ・エキスプレス史上2人目の大物ゲストの起用である(ちなみに1人目は『SILENT SAVANNNA』での日野皓正)。
ナニワ・エキスプレス解散後の東原力哉は,セッション三昧。もはやそんじょそこらの大物ではビビラない。力哉がビビル相手を連れてこよう,ということでデニス・チェンバースの参加である。
東原力哉とデニス・チェンバース。同じ“パワー系”の世界のトップ・ドラマーの共演と聞いて,重戦車2台のぶつかり合い&ド突き合い=ド派手な叩き合いをイメージした。
実際の演奏は重厚なウルトラ系なのだが,耳が“打ち上げ花火”に慣れてくると意外と聴ける。きっちりしたバンド・サウンドになっている。
デニス・チェンバースの個性が強いのか,NANIWA EXPがジョン・スコフィールド・バンドっぽく聞こえてしまう。
セッションありきでスタートしたはずの『THIS IS IT!』なのに前作『LIFE OF MUSIC』以上に,バンド・サウンドが響いている。
『THIS IS IT!』はノンジャンル。ジャムでありロックでありフュージョンである。重低音のビートなのにメロディアス。そう。伝統のナニワ・エキスプレスと進化したNANIWA EXPの“融合の音”なのだ。
多くの経験を通じて高度な技量と音楽性を備えたNANIWA EXPの5人が“なんでもありな”絶頂期のスピリッツのまま演奏を楽しんでいる。

ナニワ・エキスプレス復活のテーマは「現在進行形のフュージョン」。新生NANIWA EXPが『THIS IS IT!』で始動した。
PS インナーにある東原力哉の写真が来ている。トニー・ウィリアムスとデニス・チェンバースに魂を抜き取られた象の鼻。これにはひいた。絶対にダメだ,崩壊だ。スティックを置いた力哉は支持できません。
01. DOLIO
02. Come Dancing
03. X tribe
04. Lakeside Breeze
05. Berkshire Stomp
06. Whole Lotta Love
07. S.L.
08. Early Bird
09. Mandrill
10. Urban Barbarian
11. Lone Prospector
12. Still...
(アンドフォレスト・ミュージック/&FOREST MUSIC 2004年発売/NNCJ-7003)
(ライナーノーツ/清水興,岩見和彦,中村健児,青柳誠)
(ライナーノーツ/清水興,岩見和彦,中村健児,青柳誠)
コメント一覧 (2)
当時、よくも話題にならなかったなぁ。
みんなインナー見ないのかと思った。
確かに、目を疑ったよ。
あれが堂々と出ちゃうとこが、ナニワなのかもしれません。
ジョークもワイルドに弾ける!!
スケをナオンと呼ぶような古い気質のジャズマンの残党・・・
そんなイメージがナニワにはあるなと・・・
力哉の例の奴,あれは絶対二度見しますよね。そしてもう二度と見たくないかと。この前TVの「しゃべくり」でインテル長友がエトーのエトーは,って話していましたが力哉の例の奴見たのかと言いたかったです。
岩見和彦の口ひげもA○男優っぽいですし。この辺が清く正しいカシオペアやスクェアとの人気の差なのかなぁ。