
管理人の本田雅人好きの第三原因が『WHAT IS FUSION』。イエーイ。『WHAT IS FUSION』こそ“ハイパー・フュージョン・サックス・プレイヤー”本田雅人のオールタイム・ベスト・ライブ。T−スクェア時代の代表曲がセレクトされているのが本田フリークとしてはたまらなくうれしい。
全てが馴染みの曲なのだが,演奏が進化したのか,あるいは本田バンドが固まったのか,スタジオ・レコーディング並みのスーパー・プレイ。本田雅人の“サックス・マシーン”を彷彿させる精密なのに“ヒューマン・サックス”ならではの味。
梶原順のギター,松本圭司のキーボード,青木智仁のベース,則竹裕之のドラムも最高なのだが,いつにも増して本田雅人のサックスとEWIに自然と耳が向いていく。
理由は本田バンドの心憎いテクニック。自分の個性を生かしながらも主役を引き立てる名演集。本田バンドの面々がみな本田雅人を尊敬している。本田雅人の書いた,難易度の高い譜面と格闘しながらも“天才”本田雅人を認めるがゆえに,本田バンドで共演できる喜びが素直に音に出ている。間違いない。
例えば【FORGET ME NOT】。オリジナルでは,こちらも“天才”塩谷哲が“本田雅人ばりの”ピアノを弾いていたが『WHAT IS FUSION』では松本圭司がエレピで泣かす〜。
そして【MEGALITH】。同じクインテット編成でもT−スクェアと本田バンドでは音の厚みが随分異なる。「バンド・アンサンブル」に徹したT−スクェアと「モチーフの応酬」に徹した本田バンドの違いである。

本田雅人こそ“フュージョンそのもの”である。本田雅人を中心にフュージョン・シーンが動いている。
01. 放課後は日曜日
02. TRAFFIC JAM
03. AFTERNOON
04. FORGET NOT ME
05. GOOD MOON
06. BAD MOON
07. JOY
08. MEGALITH
09. 夏のサンタクロース
(ビクター/JVC 2001年発売/VICJ-60736)
(デジパック仕様)
(デジパック仕様)
コメント一覧 (6)
本当にお久しぶりですね。HNは和仁さんで名乗っておられましたよ〜。
キースの新作情報ありがとうございました。うっかり。知りませんでした。
『ジャスミン』に大満足していますので『テスタメント』系でしたら嫌な予感も。とりあえず購入すのは当然としてフォーマットが気になるところです。順番からすると今度はトリオなのかな。チェックしてみます。
私は和仁さんのブログよく見ていますよ。もう私などがコメントできないくらいのアート・ブログになっていますので。疎遠になってすみませんです。
またキースの新作聴いたら感想を語り合いたいと思います。
このAlbumの寸評ですが、「Afternoon」のEWIの音色は宮崎さんぽいような感じがGoodです。そして、SQUARE期のセルフカバーもいいです。昔、音楽雑誌とYoutubeでの「Jazzの世界旅行」で金管も吹ける本田さんもすごいと思いました。
マルチな人は今も昔も凄いと思ってしまいます。余談ですが、伊東さんも最初の楽器がチューバでナベサダの本を読み、SAXに転向したという話を何かで読んだ記憶があります。また、伊東さん、本田さんのお二人は学生バンド出身という共通点もあります。
本田さんには、SQUARE期の曲のセルフカバーをしていない曲をやってほしいですね。例えば、夏の蜃気楼などです。というか、そういう曲だけ集めて「Illusion」のようなアルバムをだして欲しいと思います。
特に梶原順のギターが凄いと思います。本田雅人のスキャットと息ぴったりは「どんだけ練習したんだ」とつぶやきたくなります。
フュージョンの復権狙いでしょうが、売れたのでしょうか?
本田雅人のマルチな才能は本当に凄いですよね。プレイヤーとしてもコンポーザーとしてもアレンジャーとしてもプロデュサーとしても超一流なお方です。本田さんなら何をやってもハズサナイ確信を持っています。所謂,お墨付きの数少ないジャズメンです。
「Afternoon」。いいですね。ホームズさんご指摘の通り,私もEWIの音色は宮崎さんぽいと思います。まろやかで伸びやかなフレージングが来ますね。
「SQUARE期のセルフカバーをしていない曲だけ集めて「Illusion」のようなアルバムをだして欲しいと思います」に同感です。
本家に倣って本田雅人版の『宝曲』『夢曲』のような企画盤。出ないだろうなぁ。出て欲しいんだけどなぁ。
「フュージョンの復権狙い」なのでしょうけど,購入者は「元々のフュージョン好き」限定でしょうから…。
梶原順のギターがヒーローしています。本田さんがスクェアに加入してブレイクしたように,梶原順もピンではなくどこかのバンドに属していたなら有名になっていたでしょうね。
ナベサダのライブではジャズ・ギターしていますが,本田バンドではギター・フュージョンしています。
『WITNESS』のタイミングがついていなかったですね〜。