『RIVERGE』(以下『リバージュ』)は,今田勝が「今田勝&ナウイン」結成後にリリースした,敢えて個人名義な「ナウイン」サウンド。
“重厚なのに軽やかな”「ナウイン」サウンドそのままに,芸達者な年長者で脇を固めた『リバージュ』の狙いは,リゾート・ミュージックのモチーフを基本とした許容性の広い南国物語。十人十色の南国物語。
名アレンジャー=清水信之のシンセサイザーを基調とし,キーボードの難波弘之,中西康晴,ギターの松本恒秀,杉本喜代志,ベースのポール・ジャクソン,高水健司,ドラムの村上秀一,山木秀夫,市原康,パーカッションの三島一洋,フリューゲル・ホルンの吉田憲司,アルト・サックスの藤陵雅裕,そして飛鳥ストリングスまでが色彩豊かに絡みつく。
『リバージュ』の聴き所は,若手ジャズメンの登竜門「今田勝&ナウイン」では表現しきれない“多義的で豊かな叙情感”! この辺りの“懐の深さが”敢えて個人名義な「ナウイン」サウンドの肝であろう。
そう。『リバージュ』こそ,今田勝のフュージョン路線の集大成。ゆえに「今田勝&ナウイン」の本流を汲んだ,敢えて個人名義のアルバムなのだ。
フュージョン路線に進んでも「ジャズ・ピアノの詩人」と称された今田勝の独特な作曲センスは健在。そんな今田勝の珠玉の名曲を“今田勝のイメージ以上に表現できる”凄腕ジャズメン・バンド「今田勝&ナウイン・スペシャル?」だからこそ,今田勝の“心の歌”が聴き取れる。
『リバージュ』でのリゾート・ミュージックは,ザ・スクェアのハワイではなく管理人には三浦海岸。
そう。『リバージュ』は,海外高級リゾートではなくイモ洗いリゾート。もう完全なる「日本の夏」。
明るく爽やかでユーモラスで超カッコいいのに最大公約数が「涙のツボ」=今田勝特有の「哀愁のメロディ」必殺。これが極めて日本的。世界中どこを探しても『リバージュ』が似合うのは三浦海岸しか思いつかない。
「世界一のジャズ大国」日本でしか育たなかったJ−フュージョン。日本人の血が流れていないと感じられないフィーリングとボキャブラリーとイマジネーション。エキゾティックで歌謡曲チックな歌メロとジャズ・ロックが融合した“重厚なのに軽やかな”BGM。
(普段,思うことなど皆無なのに)日本人に生まれて良かった。アメリカに生まれていてもJ−フュージョンを聴いていたという虚言。夏の海のお供は,サザンでもチューブでもなく80年代J−フュージョンですから〜。
さて,ここからは『リバージュ』批評「外典」。
今田勝は「日本のジョー・サンプル」。ここはブレない。しかし「今田勝&ナウイン」の全CD,特に『リバージュ』を聴くと「これは今田勝による松岡直也へのリスペクト作?」と思える瞬間が多々訪れる。今田勝の近似値=松岡直也!?
2人の違いは今田勝の方がラテン調の湿度の少ないさらっとした南国風。味が「濃いか薄いか」の差だけと見る。う〜ん。でも書いていて何か違うよなぁ。
ここは逆に『リバージュ』の中の松岡直也を分析する。すると…あった〜! 今田勝と松岡直也を結び合わせる共通点「清水信之」。
そう。清水信之の師匠は松岡直也。清水信之のラテン・アレンジは松岡直也“譲り”なのだった〜。
本当? 多分間違っている。「似て非なるもの」今田勝の近似値=松岡直也の秘密を探求することが管理人の永遠のテーマの一つです。
01. Melodious Summer
02. Wind & Wave
03. Driving The Cabriolet
04. Ships in Harbor
05. A Door of Glass
06. Vinous Party
07. Saint Tropes
08. Strange Conversation
09. On Green Dolphin Street
“重厚なのに軽やかな”「ナウイン」サウンドそのままに,芸達者な年長者で脇を固めた『リバージュ』の狙いは,リゾート・ミュージックのモチーフを基本とした許容性の広い南国物語。十人十色の南国物語。
名アレンジャー=清水信之のシンセサイザーを基調とし,キーボードの難波弘之,中西康晴,ギターの松本恒秀,杉本喜代志,ベースのポール・ジャクソン,高水健司,ドラムの村上秀一,山木秀夫,市原康,パーカッションの三島一洋,フリューゲル・ホルンの吉田憲司,アルト・サックスの藤陵雅裕,そして飛鳥ストリングスまでが色彩豊かに絡みつく。
『リバージュ』の聴き所は,若手ジャズメンの登竜門「今田勝&ナウイン」では表現しきれない“多義的で豊かな叙情感”! この辺りの“懐の深さが”敢えて個人名義な「ナウイン」サウンドの肝であろう。
そう。『リバージュ』こそ,今田勝のフュージョン路線の集大成。ゆえに「今田勝&ナウイン」の本流を汲んだ,敢えて個人名義のアルバムなのだ。
フュージョン路線に進んでも「ジャズ・ピアノの詩人」と称された今田勝の独特な作曲センスは健在。そんな今田勝の珠玉の名曲を“今田勝のイメージ以上に表現できる”凄腕ジャズメン・バンド「今田勝&ナウイン・スペシャル?」だからこそ,今田勝の“心の歌”が聴き取れる。
『リバージュ』でのリゾート・ミュージックは,ザ・スクェアのハワイではなく管理人には三浦海岸。
そう。『リバージュ』は,海外高級リゾートではなくイモ洗いリゾート。もう完全なる「日本の夏」。
明るく爽やかでユーモラスで超カッコいいのに最大公約数が「涙のツボ」=今田勝特有の「哀愁のメロディ」必殺。これが極めて日本的。世界中どこを探しても『リバージュ』が似合うのは三浦海岸しか思いつかない。
「世界一のジャズ大国」日本でしか育たなかったJ−フュージョン。日本人の血が流れていないと感じられないフィーリングとボキャブラリーとイマジネーション。エキゾティックで歌謡曲チックな歌メロとジャズ・ロックが融合した“重厚なのに軽やかな”BGM。
(普段,思うことなど皆無なのに)日本人に生まれて良かった。アメリカに生まれていてもJ−フュージョンを聴いていたという虚言。夏の海のお供は,サザンでもチューブでもなく80年代J−フュージョンですから〜。
さて,ここからは『リバージュ』批評「外典」。
今田勝は「日本のジョー・サンプル」。ここはブレない。しかし「今田勝&ナウイン」の全CD,特に『リバージュ』を聴くと「これは今田勝による松岡直也へのリスペクト作?」と思える瞬間が多々訪れる。今田勝の近似値=松岡直也!?
2人の違いは今田勝の方がラテン調の湿度の少ないさらっとした南国風。味が「濃いか薄いか」の差だけと見る。う〜ん。でも書いていて何か違うよなぁ。
ここは逆に『リバージュ』の中の松岡直也を分析する。すると…あった〜! 今田勝と松岡直也を結び合わせる共通点「清水信之」。
そう。清水信之の師匠は松岡直也。清水信之のラテン・アレンジは松岡直也“譲り”なのだった〜。
本当? 多分間違っている。「似て非なるもの」今田勝の近似値=松岡直也の秘密を探求することが管理人の永遠のテーマの一つです。
01. Melodious Summer
02. Wind & Wave
03. Driving The Cabriolet
04. Ships in Harbor
05. A Door of Glass
06. Vinous Party
07. Saint Tropes
08. Strange Conversation
09. On Green Dolphin Street
(ポリドール/POLYDOR 1986年発売/H33P20087)