MAISHA-1 『MAISHA』(以下『マイシャ』)こそ,渡辺貞夫の“裏”名盤である。

 こんなにポップでHAPPYな演奏はそうはない。事実,管理人のナベサダコレクションのヘビーローテーション最右翼。どうしても無性に聴きたくなる日々が訪れる。

 そんな日々には批評はしない。ただただ楽しむために聴く。理屈好きのフュージョン好きとしては『マイシャ』を“爽やかフュージョン”的なBGM的括りで紹介するのは嫌いなのですが,自分がそのように楽しんでいるのだから今度ばかりはしょうがない。
 まずは骨の髄までしゃぶり尽くしてから,それから「『マイシャ』っていうアルバムはね」っと“『マイシャ』あるある”を語り明かしましょう。管理人でよければ朝までお付き合いいたします。

 ここからは『マイシャ』を朝まで語り明かすためのネタ帳です。
●【ホワッツ・ナウ】のベース・ラインはマイルス・デイビスの【TUTU】。ハービー・ハンコックエレピソロが秀逸。
●【ロード・ソング】は日産ローレルのCM曲(本人TVCM出演)。
●【グッド・ニュース】は【ハワイへ行きたい】のFM東京系「ソニー・デジタル・サウンド」に続く「ミュージック・オアシス?」のテーマ曲にしてNHK−FM「クロスオーバーイレブン」の刺客トラック。
●【タイムズ・ウィ・シェアード】と【ストレイ・バーズ】の名バラード
●【デザート・ライド】でのソプラニーニョと【マイシャ】でのフルート
●【メン・アンド・ウィメン】と【ティップ・アウェイ】でのブレンダ・ラッセル
●【グッド・ニュース】でのネイザン・イーストベーススキャットの超絶ユニゾン。
●とにかくカルロス・リオスギターソロだけを抜き出してのリピート盤。
ハービー・ハンコックエレピの音色がチープすぎ。これぞ85年の最新の音が古い時代の音。ただしブラス入りで薄くないのがお見事。
●完璧な1−9曲と10曲目【ペイサージュ】のハズシ。『ヘッド・ハンターズ』リターンズなハービー・ハンコック参加なのに。
●兄・デイブ・グルーシンを再び引っ張り出そうと弟・ドン・グルーシンソロ多し。しかし結果は“棚ボタな”ラッセル・フェランテとのコラボ始動。
ライブDVDLOVE SONG】が必見。

MAISHA-2 などなど…語り尽くせぬ『マイシャ』こそが,渡辺貞夫の“裏”名盤

 そう言えば『マイシャ』が渡辺貞夫の初セルフ・プロデュース盤。『マイシャ』は,渡辺貞夫がC型肝炎からの回復後に旅したサハラ砂漠の旅日記というコンセプトCD。なのでアルバムのジャケット写真も“カメラマン”渡辺貞夫の撮影作品。それにしてもべっぴんさん。

  01. WHAT'S NOW
  02. MEN AND WOMEN
  03. ROAD SONG
  04. TIMES WE SHARED
  05. GOOD NEWS
  06. DESERT RIDE
  07. TIP AWAY
  08. STRAY BIRDS
  09. MAISHA
  10. PAYSAGES

(エレクトラ/ELEKTRA 1985年発売/32XD-4)

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