
管理人はベスト盤は買わない主義。理由はどこかの記事で書いたはずだが,要は全ディスコ・グラフィを集めたら不要品でしょ?
だからベスト盤は未発表テイクがなければ買わない。でも1曲でも未発表テイクがあれば買ってしまう単純男。レコード会社の戦略にまんまと乗せられている自覚はあります。分かっちゃいるけど,悔しいのだけど,それでも買っちゃうファンのサガ。AKBファンの気持ち,よ〜く分かりますよっ。
そんなアンチ・ベスト盤派な管理人が絶賛したい,渡辺貞夫の『SELECTED』。レコード会社の戦略は丸見えである。
エレクトラ・レーベル移籍後だけのセレクション。ゆえに『BEST』ではなく『SELECTED』なのだろう。『BEST』にしたら渡辺貞夫本人もナベサダ・ファンも不買運動勃発の危機回避能力。この点はエレクトラへの品格を感じた。
しかし,エレクトラの商魂は『SELECTED』全15曲中5曲の未発表テイクに表われている。
渡辺貞夫の“定番”であろうフライング・ディスク時代の3トラック=【マイ・ディア・ライフ】【カリフォルニア・シャワー】【オレンジ・エクスプレス】。そのうち【マイ・ディア・ライフ】はスタジオ録音での【ヴォーカル・ヴァージョン】と【インストゥルメンタル・ヴァージョン】の2トラック収録。【カリフォルニア・シャワー】と【オレンジ・エクスプレス】はライヴ録音【ライヴ・ヴァージョン】の2トラック収録。【メイド・イン・コラソン】は【アンリリース・ヴァージョン】。王道戦略である。
そして,これはエレクトラが意図したわけではないのだがエレクトラ時代の廃盤戦略。いつのまにかナベサダの旧譜が店頭から消えてしまった。そんで買うなら『SELECTED』セレクションになるのでしょう。
…と,アンチ・ベスト盤派としてのネガティブな意見を書き連ねてみたが,結果『SELECTED』はありがたい。「あいててよかった」セブン・イレブン→セブン・イレブン「いい気分!」 ちなみに管理人はローソン派。理由は家から10mと無線LAN。ほぼ毎日通っている。

ジャジャーン,管理人の『SELECTED』はFM東京「マイ・ディア・ライフ」での「ゴールドCD・プレゼント当選盤」なのであります。当選発表がラジオから流れた後で弟から「絶対応募していると思った」と言われてしまったのだが,別にいいじゃ〜ん。
管理人の結論。『SELECTED』批評。
ここまで肝心の音楽の中身について全く触れない記事も我ながら珍しい! それは『SELECTED』が「問答無用」の名曲揃いだ・か・ら! 新録も最高な星5つ!
01. MY DEAR LIFE (Vocal Version)
02. SAY WHEN
03. RENDEZVOUS
04. ROAD SONG
05. TIP AWAY
06. GOOD TIME FOR LOVE
07. DESERT RIDE
08. ROUND TRIP
09. PASTORAL
10. SALVADOR
11. MADE IN CORACAO
12. ELIS
13. CALIFORNIA SHOWER (Live Version)
14. ORANGE EXPRESS (Live Version)
15. MY DEAR LIFE (Instrumental Version)
(エレクトラ/ELEKTRA 1988年発売/43P2-0015)
(☆ゴールドCD盤仕様)
(☆ゴールドCD盤仕様)
コメント一覧 (2)
本作、随分前にレビューしました。
http://blog.livedoor.jp/hiroaki0907s/archives/51807459.html
ゴールドCDプレゼント当選盤というのはスゴいですね〜。羨ましい限りです。
ゴールドCDプレゼント当選は若干20歳の若造がナベサダ聴いてるのが珍しかったから当たったのだと思っています。
hiroaki0907sさんの『MADE IN CORACAO』批評が素晴らしいです。
「M-5「Filho Meu」(オリジナルは「Blue Love Letter」)、M-8「Sentimentos Iguais」(同「Morning Island」)、M-9「Bons Momentos」(同「Serenade」)、M-10「Inquieto Amor」(同「Stray Birds」)の4曲」の記述に完全に喰いついてしまいました〜。