パソコンを買い換えました。NEC製ノートPC。Corei7のWindows7です。
きっかけはWindows8Proへの優待購入プログラム&決算前の最安値狙い。
実は管理人,サラリーマンを辞めてボランティア活動をメインとした生活を始めた時に数ヶ月でしたがLAOXのパソコン・フロアーでアルバイトをしていました。それで9月末なのです。
でっ,選考過程は省略して,結局のところ決算値引きとは関係ない最新の高性能モデルをGET! アドリブログの読者にとってこんな話はどうでもいい? この記事ではアート・ファーマーの大傑作『TO SWEDEN WITH LOVE』(以下『スエーデンに愛をこめて』)批評を読みたいだけ?
いいや『スエーデンに愛をこめて』批評の真髄を語るには,LAOXでのアルバイト経験のエピソードが必要なのです。
パソコンの七不思議の1つ。それが「相性」である。
スペック上,動くはずのパーツが動かない。カタログ上,全く同じスペックのパーツでも違うメーカーのものなら快適に動く。う〜ん。開封して動かしてみないと分からない。その結果,開封品でも返品可能。それがパソコンの「相性」。
PCは実に人間的な機械である。機械なのに人間的。だからパソコン作りはやめられないのだ。← 管理人の3大趣味の1つは今でもPCの自作なのです。ベンチマーク命。
ここからが本題です。ジャズを聴く楽しみの1つが「相性」なのです。共演する相手によって演奏が良くも悪くも変わってしまう。それで大好きなジャズメン同士の共演盤があると聞けば,いてもたってもいられなくなり,ネットサーフィン+中古CD屋を歩き回る。その結果,落ち込むこともあるのだが,それはそれでいいのです。「水と油」と思われたジャズメン同士の覚醒の喜び。だからやめられないのです。
ここで例題。ダークなのにマイルドな“いぶし銀”同士が共演したらどうなるのか? その模範解答が『スエーデンに愛をこめて』の音にある。
アート・ファーマーのフリューゲル・ホーンとジム・ホールのギターの音がとろけていく。混じりあっていく。見たことも聴いたこともないジャズの出現である。
これぞ理論では説明不能な「相性」。「相性」って絶対にある。「柏木家のバナマヨパン」の如く?アート・ファーマーのリリシズムを支える哀愁のジム・ホールが結構深いハーモニーをつけている。さりげなく全編アドリブをぶち込んでいる。なのにアート・ファーマーがこれまたいい感じに「中和して調和して」…。
この2人の最高の関係性に『スエーデンに愛をこめて』のテーマである「スエーデン民謡」が絡んでいる。
マイナー調で【ディア・オールド・ストックホルム】ばりの清らかで美しい民謡ばかりなのだが,もう完全なるジャズ・スタンダード。甘いメロディに溺れることのない生真面目な演奏に大抵の日本人ならツボを押されてしまう“浮世”なジャズ民謡。儚く切なく美しい粉雪が舞うフリューゲル・ホーン。これも「相性」なのです。
続く「相性」。これは時間的なタイミング。アート・ファーマーがジャズテットの解散を経験し,実験ではない“固い人選”の上でのジム・ホールとの新たなるジャズの模索のタイミング。そこに有望新人=スティーヴ・スワローとピート・ラロカとのカルテット。
最後にジャケットの「相性」。これだけは「美女と野獣(アート・ファーマー)」ゆえ不釣合い〜。
アート・ファーマーのお似合いは美女ではなくジム・ホール。「ファーマー=ホール」の名コンビこそ「相性」の都市伝説を現実の理論へと具現化する。
01. VA DA DU? (WAS IT YOU?)
02. DE SALDE SINA HEMMAN (THEY SOLD THEIR HOMESTEAD)
03. DEN MOTSTRAVIGE BRUDGUMMEN (THE RELUCTANT GROOM)
04. OCH HOR DU UNGA DORA (AND LISTEN YOUNG DORA)
05. KRISTALLEN DEN FINA (THE FINE CRYSTAL)
06. VISA VID MIDSOMMARTID (MIDSUMMER SONG)
きっかけはWindows8Proへの優待購入プログラム&決算前の最安値狙い。
実は管理人,サラリーマンを辞めてボランティア活動をメインとした生活を始めた時に数ヶ月でしたがLAOXのパソコン・フロアーでアルバイトをしていました。それで9月末なのです。
でっ,選考過程は省略して,結局のところ決算値引きとは関係ない最新の高性能モデルをGET! アドリブログの読者にとってこんな話はどうでもいい? この記事ではアート・ファーマーの大傑作『TO SWEDEN WITH LOVE』(以下『スエーデンに愛をこめて』)批評を読みたいだけ?
いいや『スエーデンに愛をこめて』批評の真髄を語るには,LAOXでのアルバイト経験のエピソードが必要なのです。
パソコンの七不思議の1つ。それが「相性」である。
スペック上,動くはずのパーツが動かない。カタログ上,全く同じスペックのパーツでも違うメーカーのものなら快適に動く。う〜ん。開封して動かしてみないと分からない。その結果,開封品でも返品可能。それがパソコンの「相性」。
PCは実に人間的な機械である。機械なのに人間的。だからパソコン作りはやめられないのだ。← 管理人の3大趣味の1つは今でもPCの自作なのです。ベンチマーク命。
ここからが本題です。ジャズを聴く楽しみの1つが「相性」なのです。共演する相手によって演奏が良くも悪くも変わってしまう。それで大好きなジャズメン同士の共演盤があると聞けば,いてもたってもいられなくなり,ネットサーフィン+中古CD屋を歩き回る。その結果,落ち込むこともあるのだが,それはそれでいいのです。「水と油」と思われたジャズメン同士の覚醒の喜び。だからやめられないのです。
ここで例題。ダークなのにマイルドな“いぶし銀”同士が共演したらどうなるのか? その模範解答が『スエーデンに愛をこめて』の音にある。
アート・ファーマーのフリューゲル・ホーンとジム・ホールのギターの音がとろけていく。混じりあっていく。見たことも聴いたこともないジャズの出現である。
これぞ理論では説明不能な「相性」。「相性」って絶対にある。「柏木家のバナマヨパン」の如く?アート・ファーマーのリリシズムを支える哀愁のジム・ホールが結構深いハーモニーをつけている。さりげなく全編アドリブをぶち込んでいる。なのにアート・ファーマーがこれまたいい感じに「中和して調和して」…。
この2人の最高の関係性に『スエーデンに愛をこめて』のテーマである「スエーデン民謡」が絡んでいる。
マイナー調で【ディア・オールド・ストックホルム】ばりの清らかで美しい民謡ばかりなのだが,もう完全なるジャズ・スタンダード。甘いメロディに溺れることのない生真面目な演奏に大抵の日本人ならツボを押されてしまう“浮世”なジャズ民謡。儚く切なく美しい粉雪が舞うフリューゲル・ホーン。これも「相性」なのです。
続く「相性」。これは時間的なタイミング。アート・ファーマーがジャズテットの解散を経験し,実験ではない“固い人選”の上でのジム・ホールとの新たなるジャズの模索のタイミング。そこに有望新人=スティーヴ・スワローとピート・ラロカとのカルテット。
最後にジャケットの「相性」。これだけは「美女と野獣(アート・ファーマー)」ゆえ不釣合い〜。
アート・ファーマーのお似合いは美女ではなくジム・ホール。「ファーマー=ホール」の名コンビこそ「相性」の都市伝説を現実の理論へと具現化する。
01. VA DA DU? (WAS IT YOU?)
02. DE SALDE SINA HEMMAN (THEY SOLD THEIR HOMESTEAD)
03. DEN MOTSTRAVIGE BRUDGUMMEN (THE RELUCTANT GROOM)
04. OCH HOR DU UNGA DORA (AND LISTEN YOUNG DORA)
05. KRISTALLEN DEN FINA (THE FINE CRYSTAL)
06. VISA VID MIDSOMMARTID (MIDSUMMER SONG)
(アトランティック・ジャズ/ATLANTIC JAZZ 1964年発売/AMCY-1016)
(ライナーノーツ/柳沢てつや)
(ライナーノーツ/柳沢てつや)
コメント一覧 (4)
若干異国情緒と言いますか、そこが名盤カタログの受けを誘う由縁でもありるんでしょうけれど、何枚かある企画盤的なalbumの中では聴いて面白い盤です。
ジャケットの美女は…矢張り映画「007/ロシアより愛を込めて」にタイトルを引っ掛けた以上、あのボンドガール史上最も美しい女スパイの代役が必要不可欠だったのでしょう(-"-;)
しかし、ファーマーを野獣呼ばわりは少々可哀想ですね。
見ようによっては俳優のレッド・バトラーみたく(←バトラーfanの方御免なさい)、ニヒルで渋めのジャズマンで格好良いかと…。
ジム・ホールはサイドに回った時、良いプレイをしますよね。
ファーマーを野獣呼ばわりしてすみませんでした。別にファーマーを貶める意図など毛頭ありませんでした。ファーマーは「どうにもジャケットに恵まれない方」というニュアンスをユーモアで表現したつもりでしたが…。
ファーマーのディスコグラフィの中でも『スエーデンに愛をこめて』は売れたようですね。この題材とジム・ホールは本当にスルメ盤ですね。
『アランフェス』が大ヒットしたというのにサイドでいい仕事してくれたジム・ホール。ホールがファーマーを立てればファーマーがホールを立てる。2人で同時に音を出せば共鳴する。互いの個性を聞き互いが相手のために引いていく。涙です。
機械音痴のボクとは大違いです(笑)
色々な意味で相性というのは大切ですね。
アートファーマーは「モダンアート」しか持っていないのですが、
こちらのアルバムも良さそうですね。
スェーデン民謡集ですか〜
ジム・ホールと言えば、アートファーマーや、ビル・エバンスではなく、パット・メセニーを思い出してしまうんですよ(^^;
モダンジャズが不得意なボクらしいかも(笑)
クワガッタンさんはハード音痴かもしれませんがフォトショ(なのかな?)での加工や動画のスライドショーまでサクサク作成されるじゃないですか? 私はソフトは人並みで裏テクは持ち合わせていないのでクワガッタンさんをうらやましく思っているんですよっ。
『ジム・ホール&パット・メセニー』がお好きでしたら『スエーデンに愛をこめて』のジム・ホールのギターに惚れること間違いなしですよっ。