Ｔ−スクェアの３５周年記念は“Ｔ−スクェア・オールスターズ”＝Ｔ−スクェア・スーパーバンド・アゲイン！安藤正容，伊東たけし，河野啓三，坂東慧の現メンバー４人に加えて，仙波清彦，田中豊雪，則竹裕之，須藤満，宮崎隆睦の歴代メンバーの代表格５人＋レギュラー・サポートの田中普吾が合体した，総勢１０人のスーパーバンド！ これぞ“極上の３５周年記念盤”である。…と，書き出すはずであった。
しかし正直，手放しでは喜べない心理状態。事実『ＳＭＩＬＥ』（以下『スマイル』）のリリース情報が伝わってくる度に期待以上に不安が増していった。
まずはスーパーバンドのバンド・メンバー。 前回のスーパーバンドから和泉宏隆が落選，予想通り本田雅人と松本圭司も不参加の“金・飛車・角・落ち”ＳＱＵＡＲＥ。
特に『ＷＯＮＤＥＲＦＵＬ ＤＡＹＳ』最大の功労者であった和泉バラードが聴けないのは痛い。楽しみの３割減は痛すぎる。
次にアルバム・タイトル＝『スマイル』。Ｔ−スクェアで『スマイル』と来れば【ＳＭＩＬＥ ＳＭＩＬＥ ＳＭＩＬＥ】を連想してしまう。そして【ＳＭＩＬＥ ＳＭＩＬＥ ＳＭＩＬＥ】と来れば『ＤＩＳＣＯＶＥＲＩＥＳ』を連想してしまう。管理人にとって『ＤＩＳＣＯＶＥＲＩＥＳ』とは【かわらぬ想い】１曲のために聴くアルバム。印象が薄い予感が？
理由は分かっている。これは精神衛生上の自己防衛である。過剰な期待を抱きすぎてはいけない。「ＺＥＰＰ ＦＵＫＵＯＫＡ」でのライブに行くんだから盛り上がってもらわないと。『ＷＯＮＤＥＲＦＵＬ ＤＡＹＳ』が極上品だったんだから『スマイル』にも続いてもらわないと。ＥＴＣ
そう。勝手に崖っぷちに立たされてしまった安藤正容。安藤さん，失敗は許されないのだぞ〜。
…でっ，本日，発売日当日に届いた『スマイル』を３週聴いた（アマゾン，いい仕事するようになりました！）。うん。喜びよりも安堵感。繰り返し聴く中で魅力もにじみ出てきた。バラードがもっと良ければスルメ盤になったかも？の星４つである。
『スマイル』にはキラー・チューン２曲入り＝【ＯＰＥＮ ＴＨＥ ３５ＴＨ ＧＡＴＥ】と【ＰＡＲＡＤＩＧＭ】。何と何と！２曲とも坂東慧作曲であった。
絶対・安藤正容作と思った【ＯＰＥＮ ＴＨＥ ３５ＴＨ ＧＡＴＥ】のメロが堪らない。爽やかなギター・フュージョン系で笑顔＆元気＆ハッピー・ソング。「ＳＱＵＡＲＥの王道・ソング」は今や安藤正容ではなく坂東慧のものである。
【ＰＡＲＡＤＩＧＭ】は「フィーチャリング・則竹裕之」！ 同じドラマーだからこそ，そして尊敬する先輩後輩ドラマーだからこそできた坂東慧“外し”！ 坂東くんが自分で叩かずに則竹さんに叩いていただくアイディアが秀逸すぎで参ってしまった→そんな坂東プロデュースの期待に応える則竹裕之のドラミングが凄すぎ〜。まだまだ坂東慧とドラマー＝則竹裕之とでは「格」が違う〜。
管理人の結論。『スマイル』批評。『スマイル』のＴ−スクェア・スーパーバンドは（仙波清彦効果なのか？）初期スクェアが匂い立つ。スクェアを聴き続けて３０数年経つのだが，こんなに懐かしさを覚えたのは初めての感覚である。
極端に言えば仙波清彦の時代から和泉期〜本田期〜松本期を“すっ飛ばして”いきなり現スクェアまで“ワープ”した感覚？ 室町時代の次がいきなり明治維新を迎えた感覚？ 信長〜秀吉〜家康が欠落しての坂本龍馬だ，伊東さん？
（ つまりはセッション・バンドからスタートした「ざっくばらんでごった煮でわけのわからなさ」。なのに聴きやすいんだよなぁ。あっ，だからスルメ候補に感じたんだ＜自ら納得＞ ）。
そう。“Ｔ−ＳＱＵＡＲＥ”スーパーバンドの真実は“ＴＨＥ ＳＱＵＡＲＥ”スーパーバンド。現メンバーが旧メンバーの演奏をイメージして曲を書けば，旧メンバーが現メンバー・タッチで演奏している。バンドに３５年の歴史あり。
ＰＳ こんなにも初期スクェアを意識してしまったのは安藤正容が“語り尽くす”特典ＤＶＤを見てしまったせい？ 一気に記憶が蘇る素晴らしい編集でした。バンドに３５年の歴史ありパート�供�
Disc 1 <CD>
01. Open The 35th Gate
02. Believe
03. Departure 101
04. Bright City
05. Temps, 10 p.m.
06. Paradigm
07. Fine Play!
08. 微笑みを忘れない
09. あの夏のように
Disc 2 <DVD>
01. History of T-SQUARE
（ヴィレッジ／VILLAGE 2013年発売／VRCL-10109〜10110）
★【初回生産限定盤】ＳＡＣＤハイブリッド盤＋ＤＶＤ ２枚組
★【初回生産限定盤】三方背ＢＯＸ仕様
★音匠仕様レーベルコート
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★【初回生産限定盤】三方背ＢＯＸ仕様
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コメント一覧 (17)
タワレコで、予約をして前日に来たのでHDに録音し、聴いてみました。(ポストカードが付いて来ました。因みに、『Wonderful Days』の時は、過去のオリジナル アルバムを全作並べたポスターでした。)
今回は、和泉さんが居ませんが、公式ブログを覗いたらギターの梶原さんとduoを録音するらしいので、もしかしたら参加しないのかなと、先月コメントを書く前に予想していました。2008年の時には参加していたマイケルは、何処にもクレジットが無く、驚きました。
EWIが二本だったり、30周年ではフルートも使っていて良かったのに、今作は使われておらず。でも、仙波さんのパーカッションがいい味出していたが、田中晋吾さんはサポートであって『Wonderful Days』の時にはいらっしゃらなかったが、今回は入ってたり…。
DVDは、既発のライブ映像しか使用しておらず、メンバーのインタビューも、初期の頃の話しは2008野音の内容に毛の生えた感じで、構成的にはうーんという感じでした。折角、歴代メンバーもアルバムに参加しているのだから、インタビューにも参加して欲しかったです。
ジャズライフのインタビューも読みながら、もう少し聴いてみたいと思います。
怒り系の感想。お気持ち察しました。ご指摘の箇所は私も理解できます。初めて聴いた時は？？な感じでした。
３回聴いてみて落ち着きを取り戻しましたが『ＳＭＩＬＥ』はいつものスクェアの枠には収まっていないと思います。スーッと気持ちよく入ってくるのは本文で書いた１と６の２曲のみです。残りはジワジワ系であることに期待です。
タワレコのポストカード，欲しかった〜。『ＷＯＮＤＥＲＦＵＬ ＤＡＹＳ』のポスターは持っていましたが，引っ越し時に捨ててしまいまいた。大きすぎる。ポストカードなら大事に保管できますよねっ。
マイケルは仙波さんに押し出された格好でしょう。
ＤＶＤは安藤さんのインタビュー集のようなものですねっ。やはり既発のライブ映像しか使用していなかったのですね。ただ私はスクェアのＤＶＤは１枚しか買ったことがないので新鮮でした。
歴代メンバーのインタビューのくだりには私も同感でありますが，それをやると尺が足りなったかも？ スタッフはよく頑張ったと思います。
『ＳＭＩＬＥ』は，もう少し長い目で評価してみませんか？ ただし何度聴いても星５つを上げられないことは覚悟しています。やっぱり和泉さんの不在が一番の誤算だったと思います。
聴いてなかったら2がサイコー!!
1もグッジョブです。
今回はジワジワ系で5でしょう。
伊東さん曰く「寄り添ってます、かなり」はウソ偽りなかったなぁ・・・
この曲で伊東さんが宮崎氏になりすましてるところがあるそうで、当てたらプレゼントを考えるとか2月のライブでいってましたよ。
最後に、ツアーはトッキー氏は不参加だそうです・・・泣
ライブで一緒に聞いた時より【安新第一】はリズムがハネ系に仕上がりましたね。ただメロはサビ・オンリーなのでヘビロしてると飽きがきてしまう裏・安藤パターンの迷曲では？
ジワジワ系の【ＴＥＭＰＳ，１０Ｐ．Ｍ．】もいいですね。確かに伊東さんと宮崎さんの絡みが絶品です。結構，共演の機会が多いお２人ですが，ついに調和してきましたねっ。「寄り添ってます、かなり」はウソ偽りなしですねっ。
そんな『ＳＭＩＬＥ』のトラック批評を語り合っていられません。これはトッキーさんの一大事です。実は『ＳＭＩＬＥ』のクレジット見ててトッキーさんの参加トラックは２曲のみ。ベーシスト３人体制がどうなるのか心配でしたが…。ベースはツインまでということなのでしょうか…。
またライブの楽しみが一つ減りました。と同時にクリスマス・ライブで再びトッキーさんを見届ける気持ちが強くなりました。
福岡〜神戸まで。himebowさん！
直近のリメイク＆共演集には閉口しましたが、前作「Wings」で感じられた安定感が更に増し、ここ数年では最もよく仕上がった＆気に入った1枚が本作です。
お書きの通り、金・飛車・角落ちの本作ですが（苦笑）、近い距離感の過去メンバーらが持ち寄った楽曲に演奏は、ピタッとハマっていたと思います。
この勢いで、記念ライブを日比谷野音で！と期待していましたが、アナウンスがなかったのが残念〜。あれば絶対に参戦しますけどね〜（笑）。
私と趣味が近いhiroakiさんが絶賛とは意外に感じましたが「近い距離感の過去メンバーらが持ち寄った楽曲に演奏は、ピタッとハマっていたと思います」の理由に納得しました。
新旧メンバー１０人もいると，さぞ河野くんも大変だったことでしょうねっ。いい感じのブレンドはスーパーバンドならではですよね〜。
野音。ないのかな。
アマチュア時代の袴塚さんも、ピアノでジャズクラリネット奏者の谷口英治さんのレコーディングに参加されていて、良いプレイしてましたし、ドラムの原田さんや清水さんも現役バリバリなのですから、呼んで欲しいものです。
「野音だよ。全員集合！」って安藤さん，イカリヤさんっぽく号令かけていただければ〜。
袴塚さんも原田さんも清水は勿論ですが，歴代メンバーの大共演を見たい＆聴きたい＆楽しみた〜い。実現すれば参戦します！
榊原さんは、家カフェなどのシリーズで『夜カフェ~リラックス・タイム』というソロアルバムを出しているのですが、洋楽のカバー(例えば、スティーヴィー・ワンダー、シカゴ、マイケルジャクソンなど) が色々入っていたりして、ゆったりして聴けます。
最近は、レイ ブラウン、ニールス ペデルセンだったり、ベーシストがリーダーのアルバムやミルトジャクソンなども聴いています。
先日、書いたキースのボックスの件ですが、キース・ジャレット 『The Impulse Years, 1973-1974』(1998年,5discs)です。これには、未発表曲やコンプリート・ヴァージョンが計12曲収録されています。
また、97年に、『The Impulse Years, 1975-1976』(4discs)がリリースされています。75-76のこのボックスとブルーノートの6枚組ボックスは、近隣の図書館にあるようなので、借りようと検討中です。
近況よくわかりました。スクェアはスクェア。ジャズはジャズで楽しめます。レイ ブラウン，ニールス・ペデルセン，ミルト・ジャクソン，そしてキース。いいですよね。
別テイクたっぷりな『The Impulse Years, 1973-1974』(1998年,5discs)が聴きたいです。
トリオのドキュメンタリーであるブルーノートでの６枚組ボックスの出来は奇跡的です。あと『サンベア』も聴いてみてください。ソロでのボリュームがカットできない６枚組になる理由に納得できると思います。ＧＷは久々にＢＯＸを最初から最後まで聴いてみようと思います。
Open The 35th Gateがなんたるかがわかったぞよ。。。
歌ってるんだ、それぞれが。
どの曲も歌ってるけど、この曲が一番、スクェアなの。
バンちゃん、凄いね。
と、私は思いました・・・
ここにきて1⇔2のヘビロテになってます。
時に、ファインプレー・・・
私も同じことを感じていました。【Open The 35th Gate】はスクェアの歌心が溢れ出しています。坂東くん，ドラマーを超えたレベルで凄いミュージシャンに成長していたのですね。たまらん。
ここにきて1⇔6のヘビロテ。時に5です。
最近、ラーセン フェイトンバンドを知って、久しぶりにドンピシャのフュージョンでした。この新作も、昨年の『Wings』のように聴き込んでみたところ、大分馴染んできました。
『THE DIG presents 日本のフュージョン』の情報ありがとうございました。私も関心はあるのでそのうち読んでみますね。インタビューのくだりですが，編集者はフュージョン詳しくないのかなぁ。
「ラーセン＝フェイトン・バンド」！ ホームズさんもドンピシャなんですね！ 私もドンピシャ・ど真ん中です。…といってもＣＤは２枚しか持っていません。買い足さねば！
【Open The 35th Gate】。ついに『スマイル』はこの１曲しか聴かなくなりました。これは『スマイル』の他の曲の出来が悪いという意味ではありません。群を抜いた名曲の殿堂入りと思います。
『サンベア』は昨年レンタルで借りましたが、キースの長尺に慣れるためのアルバムだと当初は思いましたが、一枚ずつ聴いて、ガラッと印象が変わりました。でも、ビギナーの方達にはオススメしにくいです。
また、メセニーの『As Falls Wichita, so Falls Wichita Falls』、『First Circle』(SHM-CD)、『Secret Story 』(2007年のリマスター版、デラックスエディション、輸入盤)などを中古で入手しました。この『Secret Story』(デラックスエディション)は、昨年に国内盤が出たようです。(情報源は、PATWEEKさんのホームページより。)
特に、PMGファーストサークルのタイトルチューンに、ハマってしましました。Bob Curnowのビックバンドアレンジのメセニー集もCD(『The Music of Pat Metheny & Lyle Mays』,『同』Vol.2)という感じで出てるようです。
ゲイリーバートンも集め始めました。メセニー、小曽根などが参加していた頃のアルバムも、レンタルで借りれたのですが、再発されてない作品もあるので、参加作だけを全部聴くのは、もう少し先になりそうです。
あと、ジョンスコとメセニーの共演したものも、入手して聴きました。
今，Ｔ−スクェア・スーパーバンドのライブ〜打ち上げから帰宅しました。 過去最強のセットリストで大満足です。ストさん〜！ 詳細なライブ・レポートは明日書きますね。
さて，キースの『The Impulse Years 1975-1976』ですが，実は先日ホームズさんから頂いたコメントを読んで買いました。仰るようにテイクの重ね方が楽しめるます。マニアを自称する私としては大好物です。楽しみが広がりますね。ホームズさんに刺激を頂いたことに感謝していますよっ。
『ブルーノート』も全曲被りがなく素晴らしい出来です。こんなドキュメンタリーＢＯＸは他に類を見ないです。『サンベア』は一枚ずつ発売されてもおかしくないクオリティでして，個人的には『ケルン』好きには聴いてほしい名盤と思います。
メセニーに関しては『As Falls Wichita, so Falls Wichita Falls』はいいですね。『First Circle』と『Secret Story』は微妙です。１曲１曲は好きなのですし，タイトル・チューンは名曲ですが，アルバム単位で評価すると統一感に欠けると思います。特に『First Circle』はＥＣＭから切られる理由が分かります。
ゲイリー・バートンは友達がハマッテいます。『ジョンスコ＆メセニー』は好き勝手にやった２度と作れない名盤と思います。では。