
だから管理人は『タイム・ウェイツ/ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.4』をバド・パウエル目当てでは聴いていない。
『タイム・ウェイツ/ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.4』のお目当ては,フィリー・ジョー・ジョーンズのドラム+サム・ジョーンズのベースである。
そう。『タイム・ウェイツ/ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.4』のドラム&ベースが超安定した破天荒なリズムを刻んでいく。ドラム以外の音を打ち消さんばかりの“うるさ型”フィリー・ジョー・ジョーンズのドラミングは神!
こんなにも美味しいリズムで彩どられたピアノ・トリオの『タイム・ウェイツ/ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.4』。
なのになぜ『タイム・ウェイツ/ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.4』が話題にのぼらないのか? それこそバド・パウエルが不調だからだ。
バド・パウエルが好調であれば,フィリー・ジョー・ジョーンズとソニー・ロリンズとの対決で名高い【飾りのついた四輪馬車】収録の『ニュークス・タイム』並みに扱われたことであろう。

『タイム・ウェイツ/ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.4』に“ジャズ・ピアニスト”バド・パウエルはいない。
『タイム・ウェイツ/ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.4』にいるのは“サイドメン”バド・パウエルである。
01. BUSTER RIDES AGAIN
02. SUB CITY
03. TIME WAITS
04. MARMALADE
05. MONOPOLY
06. JOHN'S ABBEY
07. DRY SOUL
08. SUB CITY (alternate master)
(ブルーノート/BLUE NOTE 1958年発売/TOCJ-6589)
(ライナーノーツ/レナード・フェザー,杉田宏樹)
(ライナーノーツ/レナード・フェザー,杉田宏樹)