管理人は黄金期のカシオペアなら野呂・向谷派ではなく,櫻井・神保のジンサク派である。
しかし,だからといってジンサク名義のアルバムが好きかというとそうでもない。アルバム単位で比較するならジンサクよりもカシオペアの方が好みである。
要はカシオペア黄金のリズム隊としてのジンサクが好きなのだ。
カシオペア本体と袂を分けた,櫻井哲夫と神保彰によるユニット=ジンサクのデビュー・アルバム『JIMSAKU』は,中途半端なラテン・フュージョン。
このまとまりのなさにカシオペアの分裂〜ジンサクの結成の慌ただしさが表われている。まずは「日本NO.1のフュージョン・バンドを脱退して新ユニットを作りました」のアナウンスが最優先された“既成事実”先行型のCDデビューなのだと思う。
そう。ラテン・フュージョンというコンセプトを煮詰めあげた本格路線は2ndの『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』待ち。
この全てにはジンサクの「シャドー・バンド」であるシャンバラの存在が大きい。
ボーカルもののシャンバラこそがカシオペア分裂の大元凶。カシオペアのガス抜きのために結成したシャンバラに櫻井哲夫と神保彰がこだわらなければ,あるいは野呂一生が櫻井哲夫と神保彰に上手に引き際を与えていれば…。
シャンバラ継続の目的で,タンカを切って脱退した櫻井哲夫と神保彰だったが,結局,シャンバラの方は頓挫。CD1枚をリリースしたのみの尻つぼみのバンド消滅。この右往左往ぶりが『JIMSAKU』のアルバム作りにも影響しているのだ。
カシオペアを脱退してまでやりたかったジンサクにおけるラテン・フュージョン。
う〜ん。ラテン・フュージョンということだけは分かるが,1stの『JIMSAKU』には,大急ぎでこしらえた,ラテン好きな櫻井哲夫の興味本意な感覚がつきまとっている。結局は何をやりたいのかは分からずじまいの典型的な駄盤である。
『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』が力作で救われた。『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』がこけていたらジンサクもシャンバラの“二の舞”になっていたような気がする。
『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』が力作で救われた。『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』で飛躍できたからこそ“最高傑作”『100%』まで辿り着けた。
結果的にジンサクの結成は『100%』1枚の存在で大成功。分裂後のカシオペアとジンサクを「同時期対決」として比較してみると『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』『100%』『DISPENSATION』の3枚だけはジンサクが好き。それ以外は引き分け,またはカシオペアが好き。
要はカシオペア黄金のリズム隊としてのジンサクが今でも大好きなのである。
01. GYPSY ROMANCE
02. SMALL WORLD
03. THE LAST SCENE
04. MULATA EXOTICA
05. BEYOND THE FRONTIER
06. ESTRELA DO MEU CORACAO (STAR OF MY
HEART)
07. A MAN FROM THE ANDES
08. PLEASURE IN RIO
09. MADOROMI (DAY DREAMING)
10. MUNDOS DIFERENTES (DIFFERRENT WORLDS)
しかし,だからといってジンサク名義のアルバムが好きかというとそうでもない。アルバム単位で比較するならジンサクよりもカシオペアの方が好みである。
要はカシオペア黄金のリズム隊としてのジンサクが好きなのだ。
カシオペア本体と袂を分けた,櫻井哲夫と神保彰によるユニット=ジンサクのデビュー・アルバム『JIMSAKU』は,中途半端なラテン・フュージョン。
このまとまりのなさにカシオペアの分裂〜ジンサクの結成の慌ただしさが表われている。まずは「日本NO.1のフュージョン・バンドを脱退して新ユニットを作りました」のアナウンスが最優先された“既成事実”先行型のCDデビューなのだと思う。
そう。ラテン・フュージョンというコンセプトを煮詰めあげた本格路線は2ndの『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』待ち。
この全てにはジンサクの「シャドー・バンド」であるシャンバラの存在が大きい。
ボーカルもののシャンバラこそがカシオペア分裂の大元凶。カシオペアのガス抜きのために結成したシャンバラに櫻井哲夫と神保彰がこだわらなければ,あるいは野呂一生が櫻井哲夫と神保彰に上手に引き際を与えていれば…。
シャンバラ継続の目的で,タンカを切って脱退した櫻井哲夫と神保彰だったが,結局,シャンバラの方は頓挫。CD1枚をリリースしたのみの尻つぼみのバンド消滅。この右往左往ぶりが『JIMSAKU』のアルバム作りにも影響しているのだ。
カシオペアを脱退してまでやりたかったジンサクにおけるラテン・フュージョン。
う〜ん。ラテン・フュージョンということだけは分かるが,1stの『JIMSAKU』には,大急ぎでこしらえた,ラテン好きな櫻井哲夫の興味本意な感覚がつきまとっている。結局は何をやりたいのかは分からずじまいの典型的な駄盤である。
『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』が力作で救われた。『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』がこけていたらジンサクもシャンバラの“二の舞”になっていたような気がする。
『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』が力作で救われた。『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』で飛躍できたからこそ“最高傑作”『100%』まで辿り着けた。
結果的にジンサクの結成は『100%』1枚の存在で大成功。分裂後のカシオペアとジンサクを「同時期対決」として比較してみると『45℃(FORTY−FIVE DEGREES)』『100%』『DISPENSATION』の3枚だけはジンサクが好き。それ以外は引き分け,またはカシオペアが好き。
要はカシオペア黄金のリズム隊としてのジンサクが今でも大好きなのである。
01. GYPSY ROMANCE
02. SMALL WORLD
03. THE LAST SCENE
04. MULATA EXOTICA
05. BEYOND THE FRONTIER
06. ESTRELA DO MEU CORACAO (STAR OF MY
HEART)
07. A MAN FROM THE ANDES
08. PLEASURE IN RIO
09. MADOROMI (DAY DREAMING)
10. MUNDOS DIFERENTES (DIFFERRENT WORLDS)
(ポリドール/POLYDOR 1990年発売/POCH-1016)