J&B-1 梶原JUNの「」と浅野“BUTCHER”祥之の「」。
 そう。「J&B」とは,ベース松原秀樹ドラム沼澤尚を“従えた”キーボード・レスで織り成す“双頭”ギターのバンド・サウンド。

 リードギターリズムギターも存在しない,梶原順浅野祥之ツインギターは,とりわけギター好きでないとしても,聴く者の心をとりこにする。間違いない。

 そんな「J&B」のデビューCDJ&B』は,インディーズ発売のライブ盤。
 でもだからこそ,本気のライブのリアルな反応が見事に記録された名盤である。

J&B』の聴き所は,この空気感! 客席側にマイクはなくとも会場全体がムンムンとした熱気に包まれ「J&B」への期待の高さがそのままパッケージングされている。

J&B-2 根っこにジャズフュージョンを感じさせる“泥臭い演奏”が並んでいながらも,おしゃれで爽やか系のブルージーなファンキー・グルーヴに,心がかきむしられる!

 ギターってここまでカッコイイ楽器だったのかっ! チョーキングだったりビブラートだったり,細かいところまでカッコイイと感じさせてくれるのは「J&B」だからこそっ!

 同じセッション系のギタリストとして,梶原順浅野祥之のリスペクトから来た選曲であろう,ラリー・カールトンの【SLEEP WALK】は,本家を越えた“世界一の【SLEEP WALK】”!

J&B-2 管理人の結論。『J&B批評

 『J&B』の4人はテクニシャンであるが,そんな次元では語れない「理屈抜きの楽しさ」が先に来る。
 『J&B』のファンキー・グルーヴに身を委ねるだけ。ただそれだけでバンドマンに恋焦がれてしまう「バンド好きのバンド好きによるバンド好きのための」名盤である。

  01. Machu Picchu
  02. Opening
  03. Just for Fun
  04. 加飯酒
  05. 不安
  06. time flies groove
  07. Sleep Walk
  08. Satsuki-bare
  09. Insomnia
  10. Song for "J&B"
  11. Pollen Shower

(PAL DISCS/PAL DISCS 2001年発売/PAL-2002)

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