THE TIME 4 REAL-1 “分不相応”なインディーズ盤『J&B』のリリースから1年半。梶原順浅野“BUTCHER”祥之松原秀樹沼澤尚の4人組「J&B」のメジャー・デビュー盤が『THE TIME 4 REAL』。

 ファンとしては本来なら『THE TIME 4 REAL』の発売を大喜びするところだが…。
 『J&B』と『THE TIME 4 REAL』では「J&B」のバンド・サウンドが変化している。

 この表現で伝わるかどうかは分からないが『J&B』にはグラント・グリーンを感じていたが『THE TIME 4 REAL』ではロベンフォードに変化してきた。
 これはこれで有りなのだが「J&B」にジャズフュージョンを感じていた管理人としては,ちょっと距離を置いてしまった。

THE TIME 4 REAL-2 ロベンフォードも大好きなので,この変化を歓迎しないこともないのだが,管理人が『J&B』のバンド・サウンドに惚れ込んだ最大の理由が,梶原順浅野祥之ツインギターに「現代のグラント・グリーン」を重ね見ていたものだから「なぜロック?」に頭真っ白〜。

 演奏は相変わらず上手い。イントロの感じからは予想もつかない,ツインギターの“不意打ちの絡み”におしっこをちびりそうになる。出て来る音の一音一音は軽いのに全ての音に必然性を感じさせる何かが隠されている。この引き出しの多さは流石にスタジオ・ミュージシャン集団〜。

THE TIME 4 REAL-3 しかし,内容はどんなに素晴らしくても,自分の大好きなミュージシャンに自分の大好きな音楽が見捨てられたかのような「ロックなインスト」を聞かされ続けたショックは大きかった。

 やはりメジャーは売れてナンボ。「J&B」にはファンキーなブルース・バンドとして「現代のグラント・グリーン」を聴かせてほしかったのにぃ。

PS 「THE TIME 4 REAL-3」は販促用の特典ステッカーです。

  01. へなちょこぐるぐるべろべろばぁ〜
  02. TAKE A BREAK
  03. LIKE THIS WAY
  04. JAM & BUTTER
  05. BE-BOP-A-LULA
  06. TOUCH
  07. TREMBLE
  08. FIELD OF DREAMS
  09. I FEEL FINE
  10. 速いやつ

(ビクター/JVC 2003年発売/VICJ-61087)
(デジパック仕様)
(特典ステッカー付)

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