THE CHICK COREA ELEKTRIC BAND-1 初めにお断りしておく。『THE CHICK COREA ELEKTRICK BAND』(以下『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』)について語りたいことは山ほどある。腐るほどある。掃いて捨てるほどある。

 管理人にとってチック・コリアと来れば“良くも悪くも(←ここが重要!)”「エレクトリック・バンド」のことである。
 …というのも「エレクトリック・バンド」のチック・コリアが,管理人にとって“リアル・チック・コリア”の始まりであったから…。

 「エレクトリック・バンド」の名盤と来れば,第一候補は『ビニース・ザ・マスク』であるが,時々は『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』であったりもする。
( “孤高の異色盤”『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』は「エレクトリック・バンド」名義としてカウントされていませんからっ! )

 そして『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』と来れば,第一候補は【RUMBLE】であり,次に【GOT A MATCH?】である。

 そうして【RUMBLE】と来れば,JOQR「西村知美/今夜はパジャマ気分」のテーマ曲であり,西村知美と来れば“バブル”である。管理人の“青春”である。“一つの時代”の音楽である。

 事実,チック・コリアライナーノーツの中で「エレクトリック・バンド」としたバンド名について,次のように書いている。
 「電気楽器主体だけど,だからエレクトリック・バンドとしたわけではない。エレクトリックというのは,現代を象徴しての言葉なんだ。ぼくたちは言ってみればエレクトリック・シティに住んでいる。都会というのはエレクトリック・シティそのものだと思う」。

 ゆえに「エレクトリック・バンド」の表記は「ELEKTRICK BAND」であって「ELECTRICK」の意ではない。
 ただし,整合性に欠ける「AKOUSTIC BAND」を登場させて,さぁ,困ったぞ,チック・コリア

THE CHICK COREA ELEKTRIC BAND-2 そう。『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』は,バブリーな時代のヘヴィー・メタル・エレクトリック・ミュージック。
 だから『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』は,管理人の脳裏から永遠に色褪せたりはしない!

 そう。『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』は,ド派手なデジタル楽器で身をまとった,実際の中身は「ヒューマンでアナログチック」なプログレフュージョン・ミュージック。
 だから『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』は,管理人の脳裏から永遠に色褪せたりはしない!

  01. CITY GATE
  02. RUMBLE
  03. SIDE WALK
  04. COOL WEASEL BOOGIE
  05. GOT A MATCH?
  06. ELEKTRIC CITY
  07. NO ZONE
  08. KING COCKROACH
  09. INDIA TOWN
  10. ALL LOVE
  11. SILVER TEMPLE

(GRP/GRP 1986年発売/MVCR-12)
(ライナーノーツ/小川隆夫,林信介)

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