
そしてオルガンの「東の横綱」がジミー・スミスであれば「西の横綱」はブラザー・ジャック・マクダフであろう。
「東の横綱」ジミー・スミスが“看板”として支え続けたブルーノートの屋台骨を(ジミー・スミスがヴァーヴ移籍後)今度はプレスティッジの“元看板”であった「西の横綱」ブラザー・ジャック・マクダフが支えることに…。
この状況下で下手は打てない。すでに巧なり名を馳せたブラザー・ジャック・マクダフであったが,並々ならぬ意気込みを持って「名門」ブルーノート再生へのカタログ提供に取り組んでいる。
ズバリ,ブラザー・ジャック・マクダフのブルーノート・イヤーと来れば,管理人には『MOON RAPPIN’』(以下『ムーン・ラッピン』)である。
『ムーン・ラッピン』こそ,ブラザー・ジャックがブラザー・ムーンと交信してしまっている“実況録音盤”だからである。
そう。『ムーン・ラッピン』は聞き始めたが最後! アルバム・ジャケットのアナザー・ストーリーである「不気味なブサイク系月男」のダンゴッ鼻で逝ったような近未来サウンドが,かなりコテコテのソウルフル・グルーヴでして,月に向かって“ワォ!”と叫びたくなる〜!

『ムーン・ラッピン』は,プレスティッジのブラザー・ジャック・マクダフにはなかった,ギターとホーン・セクションというブルーノートの伝統を手にした“看板スター”ブラザー・ジャック・マクダフが鎮座している。
ジャズ好きで,オルガン好きで,ブルーノート好きなら,間違いなく『ムーン・ラッピン』も好き!
ブルーノートのブラザー・ジャック・マクダフも最高なのである!
01. FLAT BACKIN'
02. OBLIGHETTO
03. MOON RAPPIN'
04. MADE IN SWEDEN
05. LOOSE FOOT
(ブルーノート/BLUE NOTE 1970年発売/TOCJ-4334)
(ライナーノーツ/ジェフ・スマーリン,上条直之,出田圭)
(ライナーノーツ/ジェフ・スマーリン,上条直之,出田圭)
コメント
コメント一覧 (2)
ンッとに気ん持ちイイんですね。私自身はドライブで聴いたことはないのですが,深夜にかける機会がめっぽう多い1枚です。
近年のクラブ・ジャズの必携盤と呼ばれるにふさわしい黒ノリ,縦ノリ,横ノリ,メロディと思います。