
ズバリ『HYMN FOR NOBODY』における佐山雅弘は,ジャズ/フュージョンの境界を越えた“引き出しの広いジャズ・ピアニスト”である。
『HYMN FOR NOBODY』は,全12曲のうち,6曲がソロ・ピアノ+6曲がゲストとのデュオという構図。
『HYMN FOR NOBODY』を聴いた感想は,実に優しいジャズ・ピアノである,ということ。喉にスーッと。
ジャズ・スタンダードをカヴァーしても,ホスト役に徹しても,佐山雅弘が常に優しいメロディーを紡いでいる。
ピアノ1台で全てを優しく包み込んでしまう,佐山雅弘の“とてつもない愛情”を感じてしまう。
作詩:忌野清志朗,作曲:佐山雅弘による,タイトル・トラック【HYMN FOR NOBODY】。
忌野清志朗の声が「ピュア・アコースティックのゆらぎ」。佐山雅弘のピアノが「ピュア・アコースティックのゆらぎ」。

日常の中でいつも 君が好きさ
限りある生命が やがて幕を閉じても
永遠の夢のように 君に夢中さ
01. IN THE WEE SMALL HOURS(OF THE MORNING)
02. KEW'S JAVA
03. SAYA-MAMBO
04. INFINITE HOPE
05. TEARS OF NATURE
06. GIANT STEPS
07. OBJECT DANCING
08. DONNA LEE
09. HTMN TO FREEDOM
10. TOUGH
11. WHO KNOWS?〜MAZURKA MONGOLIAN
12. HYMN FOR NOBODY
(ビクター/JVC 1995年発売/VICJ-210)