
ここまで忙しいのは14年振りの記憶あり。まだまだ後一か月ぐらいは自由に身動きが出来ないのですが,昨夜でやっと仕事の方が一段落。建設の後処理も目処が立った。ここでほっと一息つくとガタガタと崩れそうなので,燃え尽きないようソフトランディングのためにブログと向き合うために更新しています。
な・の・で・いつものようにCDを10回ほど聴き直してからの感想文など書けません。
こういう夜にチョイスしたのは“またしても登場”カシオペアの『SUPER FLIGHT』(以下『スーパー・フライト』)です。
理由はCDを聴き直さなくてもすでに自分の中の『スーパー・フライト』の評価は定まっているから〜。つまり今夜は頭の中の文章を書き起こすだけの単純作業なのです。今夜も薄い記事でごめんなさい。
『スーパー・フライト』について,まず語りたいのは『スーパー・フライト』のカシオペアは,本来のカシオペアではないということ。カシオペアの虚像だということ。これがカシオペア・ファンの間で語られている“異色盤”の真実だということ。
ズバリ,バンド名→カシオペア→星だとか宇宙だとか飛行船をテーマとした楽曲を作らねばならない使命感が前面に出過ぎている。
1stである『カシオペア』にも【TEARS OF THE STAR】【SPACE ROAD】【MIDNIGHT RENDEZVOUS】などがあったのだが,2ndとなる『スーパー・フライト』では,アルバム・タイトル&ジャケットからしてJALのCMタイアップ曲【I LOVE NEW YORK】であるし【FLYING】に【ASAYAKE】に【OLION】ときている。
なんだか方向性,間違ってはいませんか?
というのも『スーパー・フライト』の一押しは【TAKE ME】であるし【SAILING ALONE】に【MAGIC RAY】のミディアム・スローなのだから…。
そう。管理人がわざわざ『スーパー・フライト』を聴く目的は【TAKE ME】における向谷実のアコースティック・ピアノであり【SAILING ALONE】における桜井哲夫のフレットレス・ベースであり【MAGIC RAY】における野呂一生のフレットレス・ギターなのである。
何度も繰り返し聴き続けた結果『スーパー・フライト』で残ったのは上記【TAKE ME】【SAILING ALONE】【MAGIC RAY】の3曲。カシオペアの最大の魅力とは“メロディアス”なのである。

ちなみにカシオペアの代表曲【ASAYAKE】も『スーパー・フライト』よりも『ミント・ジャムス』が最高。
結果『スーパー・フライト』を,わざわざ取り出して聴くという行為は,そんなに好きではない【FLYING】【DUNE】【I LOVE NEW YORK】【OLION】を聴くという行為。
だからもう10年以上『スーパー・フライト』は聴いておりませ〜ん。
管理人の結論。『スーパー・フライト』批評。
『スーパー・フライト』の名曲は,後の名アレンジのための布石としての価値がある。初演集ゆえに後の再演曲と聴き比べるのも面白いと思われるかもしれないが,多分がっかりするだけ?
カシオペアの『カシオペア』からわずか6か月後の『スーパー・フライト』でのマイナー・チェンジ。
カシオペアというバンドが成長する過程の「必要悪」なアルバムが“異色盤”『スーパー・フライト』だったのだと思っている。
01. TAKE ME
02. FLYING
03. DUNE
04. ASAYAKE
05. I LOVE NEW YORK
06. SAILING ALONE
07. OLION
08. MAGIC RAY
09. MIGHTY MOUSE
(アルファ/ALFA 1979年発売/ALCA-272)
(ライナーノーツ/竹村淳)
(ライナーノーツ/竹村淳)