![ONESELF-LIKENESS-1](https://livedoor.blogimg.jp/adliblog/imgs/c/b/cb163424.jpg)
管理人も以前は「PE’Z」も「SOIL&“PIMP”SESSIONS」も聴いていた。あれはあれで結構好きだったので,今でも否定的な考えは持っていない。
ただし,ジャズ・ファンが「PE’Z」や「SOIL」を敬遠したくなる気持ちは理解できる。「PE’Z」や「SOIL」を大音量のステレオで聴くのはどうかと思ってしまうし,ヘッドフォンで聴くのも違う。
「PE’Z」や「SOIL」はジャズではない。結局,管理人にとっては真剣に耳を傾けるのが難しい「ストリート系・インスト・ミュージック」。だから管理人も全てのコレクションを処分した。自分の趣味ではないと思った。
…で,クオシモードである。クオシモードの第一印象は“とにかく暴れる”パーカッション。クオシモードもジャズではなかった。すぐにクオシモードも「中古CD屋行き」の予感がしたのを覚えている。
![ONESELF-LIKENESS-2](https://livedoor.blogimg.jp/adliblog/imgs/6/4/64d4395d.jpg)
クオシモードのデビューCD『ONESELF−LIKENESS』(以下『ワンセルフ・ライクネス』)は,4つ打ちのリズムを分解し,アフロ・キューバン的な要素をCOOLに再構築した,クラブ寄りのハードバップ。
クオシモードの基本は,正統派のピアノ・トリオ+パーカッションにゲスト参加のホーンなのだが“生き物のような”多彩なパーカッションが楽曲に合わせて変化するので,楽曲を楽しめるかどうかは,聴き手の側がパーカッションの自由度を理解した上で,あるレベルを超えられるかどうか,にかかっている。
![ONESELF-LIKENESS-3](https://livedoor.blogimg.jp/adliblog/imgs/0/b/0b283a99.jpg)
平戸祐介のストイックな音使いを追いかけていると,管理人の中のクラブ・ジャズに対するイメージが混乱をきたす。こんなにまとまりのよいメロディーが拝聴されることなくリズムと一緒に聞き流されている…。
でも,ある瞬間「今のチョー・カッコイイ!」と脳内プレイバックしてしまう。フロアの足が止まる時,平戸祐介のニヒルなニヤリが目に浮かぶ…。
01. Catch the fact - intro
02. Down in the village
03. Giant Black Shadow
04. 1000 days for spirit
05. Lucky Luciano
06. Ipe Amarelo
07. Skelton Coast
08. Feelin' Green
09. oneself - LIKENESS
10. Catch the fact - outro
(インパートメント/INPARTMAINT 2006年発売/IPM-8007)
(ライナーノーツ/小川充)
(ライナーノーツ/小川充)