A CHANGE OF HEART-1 デヴィッド・サンボーンの『HEART』三部作とは,名盤HEART TO HEART』 → 大名盤STRAIGHT TO THE HEART』 → 超名盤A CHANGE OF HEART』(以下『チェンジ・オブ・ハート』)。
 そう。『チェンジ・オブ・ハート』こそが『HEART』三部作の完結作! …というか(管理人は『CLOSE−UP』派なのですが)『CLOSE−UP』と人気を二分するデヴィッド・サンボーンの“最高傑作”の1枚である!

 どうですか! この豪華すぎるサポート・メンバー。ベースキーボードギターマーカス・ミラーを筆頭に,ギターハイラム・ブロックカルロス・リオスニッキー・モロキベースアンソニー・ジャクソンピアノドン・グロルニックシンセサイザーフィリップ・セスロニー・フォスターマイケル・センベロバーナード・ライトジェイソン・マイルスドラムスティーヴ・ガッドスティーヴ・フェローンジョン・ロビンソンパーカッションポウリーニョ・ダ・コスタミノ・シネルEWIマイケル・ブレッカー…。

 またまたどうですか! マイケル・コリーナマーカス・ミラーロニー・フォスターフィリップ・セスの4人が同時投入された凄腕プロデューサー陣…。

 フュージョン界のオール・スター・キャストを1人で率いるデヴィッド・サンボーン。前作『STRAIGHT TO THE HEART』から3年4か月もファンを待たせてしまうデヴィッド・サンボーン。大物である。スーパー・スターである。

 そう。『チェンジ・オブ・ハート』でのデヴィッド・サンボーンは,フュージョン・サックス・プレイヤーの「枠」を飛び越え,世界一のサックス奏者としての「絶対的な自信」が“音の表情”に表われている。

 要はイケイケで無敵の「絶頂期」のデヴィッド・サンボーン・サウンドである。4人のプロデューサーの個性豊かで「強すぎるバック・サウンド」を“サンボーン節”一発で,自分の音としてまとめ上げる高トルクでハイパワー。毎朝,体内にパワーが漲ってくるのだろう。とにかく若々しく,ギラツイタ,メタルなサックスが超カッコイイ。

A CHANGE OF HEART-2 『チェンジ・オブ・ハート』の目玉は“ファンキー・サンボーン”の代表曲【CHICAGO SONG】。“夏到来”のテーマ曲【SUMMER】。大バラード曲【THE DREAM】のビッグ3!

 詳しくは書かない。とにもかくにも【CHICAGO SONG】【SUMMER】【THE DREAM】を聴いて,踊り狂い,とめどなく続く感動に大泣きしてほしい。

 『チェンジ・オブ・ハート』からはデヴィッド・サンボーンの「ドヤ顔」が聴こえてくる。そんな愛すべきアルバムである。

  01. Chicago Song
  02. Imogene
  03. High Roller
  04. Tintin
  05. Breaking Point
  06. A Change Of Heart
  07. Summer
  08. The Dream

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1987年発売/32XD-631)
(ライナーノーツ/松下佳男)

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