
6th『MUSICREAM』では何と!邦楽のカヴァーが入っているとの情報につられてフラゲでGET(でも一番のお目当てはシャカタクの【NIGHTBIRDS】だったりする)。
ふむふむ。やっぱりフライド・プライドの手にかかれば日本語も英語も区別なし。原曲がジャズでもフュージョンでもJ−POPでも洋楽でもR&Bであろうとも,全てを呑み込む「フライド・プライド・オリジナル」の音楽が展開されている。
『MUSICREAM』も“バッチリ”であった。でも正直,もうお腹一杯な気持ちになる。2,3回聴けばもう十分な気がする。
振り返れば,現在のフラプラで演れるアイディアは「コンコード三部作」で全て演り尽くしてしまったように感じる。
『HEAT WAVE』の時点で既に「最小公倍数が最大公約数」的なフラプラ特有の表現の限界にまで達していた。デュオという枠組みの中で,どこまで音楽性を拡げられるのか? 毎日が己(フラプラ)との“消耗戦”だったのだろう。
フラプラ・ファンとしては,胸が締め付けられる思い出の『MUSICREAM』。
「唯一無二」の存在であるがゆえに,レコーディングを重ねる度に新鮮味が失われてゆく…。「フライド・プライド・オリジナル」の魅力が薄れてゆく…。
『MUSICREAM』での「カンフル剤」=邦楽カヴァーはもうしばらくは使えない。
残された道はオリジナル曲ということになるのだが,世界最高峰のカヴァー・アレンジを封印するのは“諸刃の剣”で悩ましい。

メンタルを鍛え直して?もう一度,音数の多い“多弁な”リーダーに戻ってほしい。
管理人の好きなフライド・プライドとは「ジャズ・ユニット」として“せめぎ合っている”フライド・プライドである。
お洒落に聴かせるヴォーカル・ナンバーは『MUSICREAM』で終わりにしてくれたなら…。
それにしてもSHIHOのドアップのジャケ写の大インパクト! こちらのビューティー路線は嫌いではありません…。
01. CAN'T TAKE MY EYES OF YOU
02. リバーサイド・ホテル
03. 接吻 KISS
04. Nightbirds
05. Words With Wings
06. Get Down To Me
07. Midas Touch
08. 永遠に
09. Higher Ground
10. La La Means I Love You
(ビクター/JVC 2006年発売/VICJ-61356)