
その四部構成の内訳とは…
・第一部は勝田一樹が入った「櫻井哲夫 & 勝田一樹 WITH カシオペア」。
・第二部は「櫻井哲夫 & 神保彰」による【FIREWATER】と【FUNKY PUNCH】でのジンサク『100%』復活パート。
・第三部は「カシオペア FEATURING 櫻井哲夫」による【SAILING ALONE】。
・第四部は櫻井哲夫のベース・ソロ【BASS SOLO 2000】。
ゆえに『TLM20〜LIVE MEMORIES IN 20 YEARS』のフォーメーションは“スーパー・ベーシスト”櫻井哲夫が一人前へ出て,次にドラムの神保彰が一人前へ出て,その次にギターの野呂一生とキーボードの向谷実が二人前へ出て,四列目にサックスの勝田一樹が控える構図であろう。
そう。基本的には櫻井哲夫の「デビュー20周年記念」にかこつけた「第一期カシオペア」の復活祭が“狙い”である。危うくばこれを機会にカシオペアに復帰できるかも…。
櫻井哲夫も,いいや,野呂一生も向谷実も神保彰も,心のどこかに否定できない“淡い期待”があったと思う。
しか〜し『TLM20〜LIVE MEMORIES IN 20 YEARS』から飛び出してきた音楽は,どうにもこうにも“カシオペアっぽくない”。
黄金期のメンバーで演奏しているのに,明らかにあの頃のカシオペアになりきれていない。

勝田一樹のサックスが鳴れば,バックがカシオペアなのにDIMENSIONに聴こえてしまう。勝田一樹は“物凄い個性”を持っている。
もはやカシオペアには戻れない。櫻井哲夫本人も(そして野呂一生も向谷実も神保彰も)自覚したであろう「デビュー20周年記念」のカシオペアからの完全卒業ライブ盤である。
01. CHAOS
02. I'M GONNA CATCH YOU
03. DISPENSATION
04. ALISA
05. FIREWATER
06. FUNKY PUNCH
07. SAILING ALONE
08. RED ZONE
09. BASS SOLO 2000
10. YOU CAN DO IT!
11. 45゚C
(ビクター/JVC 2000年発売/VICJ-60644)
(ライナーノーツ/櫻井哲夫)
(ライナーノーツ/櫻井哲夫)
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