FOXIE-1 サントリーTVCMと来れば,今でも“我らが”ザ・スクェア“我らが”伊東たけし出演の「サントリー・ホワイト」。【TRAVELERS】と【ALL ABOUT YOU】での「ネシロ」である。

 しかし,今でも忘れられない映像のインパクトで語るなら「リザーブ」の方。伊東たけしTVCMの前バージョンで放送されていたボブ・ジェームスの【マルコ・ポーロ】の方である。
 今でも【マルコ・ポーロ】が流れてくると,ホウキでエア・ギターを弾きながら踊り出すメイドさんの妖しい雰囲気の記憶がよみがえる〜。


 とにもかくにも【マルコ・ポーロ】なのである。自分の中で【マルコ・ポーロ】に関してはボブ・ジェームスというよりも,あの踊り子さんだし,サントリーなのだった。
 だから【マルコ・ポーロ】目当てで【マルコ・ポーロ】収録アルバム『FOXIE』(以下『フォクシー』)を買った。

 『フォクシー』収録の【マルコ・ポーロ】のフル・バージョン。これってマーカス・ミラーの後半,大盛り上がりするベースを聴くためにあると思う。
 名プロデューサーでもあるボブ・ジェームスが,マーカス・ミラーのために作ったベース・ラインの大名演として捉えても良い。管理人がマーカス・ミラーを初めて意識したのが【マルコ・ポーロ】であったと思う。

 多感な青春時代に【マルコ・ポーロ】に出会えて良かった。ボブ・ジェームスマーカス・ミラー伊東たけし〜。でもでも一番はあのメイドさんで決まりである。
 ( サンボーン・フリークとしてはデヴィッド・サンボーンソプラノサックスが貴重なのは当然! )

FOXIE-2 さて,肝心の『フォクシー』の評価であるが,正直『フォクシー』には【マルコ・ポーロ】以外にいい曲がない。
 平均点を超えてはいるが『フォクシー』の時点では,アナログ・シンセフュージョンからデジタル・シンセフュージョンへとサウンドも中身も変革しようとしているイメージが根強い。

 誰かとボブ・ジェームスの過渡期について語る機会があるならば,管理人は持ちネタとして“鉄板”【マルコ・ポーロ】1曲で語りきろうと思う。

  01. LUDWIG
  02. CALABAN
  03. FIREBALL
  04. ZEBRA MAN
  05. MIRANDA
  06. MARCO POLO

(CBS/ソニー/CBS SONY 1983年発売/35DP 92)
(ライナーノーツ/上田力)

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