
『アクアプラネット』=「水族館」であるだけに『アクアプラネット』=「TAKANAKA・AOR」のショーケースの趣きである。
『アクアプラネット』での高中正義が実にスムージー。「水族館」に行って“心洗われる”と同じように『アクアプラネット』が流れてくると“心洗われる”。
『アクアプラネット』を聴いていると海中の世界の美しさとか透明感がイメージとして伝わってくる。とってもカラフルな「音の玉手箱」。だからショーケースのように感じてしまうのだ。
『アクアプラネット』での高中正義のギターの響きがおとなしすぎず,激しすぎずで絶妙である。レゲエやラテンのリズムが軽い。基本となる「タカナカ・サウンド」は同じなのだが,従来とは異なる“心地良い風”が吹き出している。
購入当初はサンタナの【哀愁のヨーロッパ】のカヴァーである【EUROPE】目当てで『アクアプラネット』を聴いていた。う〜む。それほど入り込めない。この演奏であれば本家サンタナの方がいいよなぁ。
特に嫌いになったわけではないが,何となく管理人の中の「TAKANAKA熱」も下火になっていた。

コンセプトからして異質な“ルアー曲”【EUROPE】を飛ばして聴くと全体がゴキゲンに響くのが『アクアプラネット』というアルバムなのです!
01. PROLOGUE 〜WHY?〜
02. AQUAPLANET
03. BLUE STRIPE
04. NAPOLEON FUNK
05. EUROPE
06. SOLDIERFISH
07. 夢色
08. HAWAIIAN WEDDING SONG
09. TRIGGERFISH
10. POISON
11. THE LAST FISH
12. EPILOGUE
(東芝EMI/EASTWORLD 1993年発売/TOCT-8080)