
解散後すぐに「ナニワ・エキスプレス」の後継バンド→「ソウル・エキスプレス」を結成する。ズバリ,歌ものバンドである。
この流れ,誰かと似ていない? 管理人にはカシオペア脱退後,ベーシストの櫻井哲夫とドラマーの神保彰が結成した「シャンバラ」をイメージしてしまう。こちらもズバリ,歌ものバンドなのである。
…ということで,人気フュージョン・バンドのベーシスト&ドラマーが歌ものをやるという共通項で「ソウル・エキスプレス」と「シャンバラ」に注目し,比較していたのだが…。
この両グループの活動は離陸間もなく頓挫してしまった。
櫻井哲夫と神保彰の「シャンバラ」の後継バンドは「ジンサク」というフュージョン・ユニットへと流れたが,清水興と東原力哉の「ソウル・エキスプレス」の後継バンドが「ヒューマン・ソウル」。
まさかの歌もの継続なのだが「ヒューマン・ソウル」に東原力哉は不参加。「ヒューマン・ソウル」は清水興のワンマン・バンドとして始動する。
櫻井哲夫,神保彰,東原力哉が飽きてしまった?歌ものを継続させた清水興の大選択。
大方の予想は失敗するとお思いでしょうが個人的には悪くはない。好みかと聞かれれば好みとは言わないが,これはこれでフュージョンの名盤に肩を並べていると思う。
『LOVE BELLS』(以下『ラブ・ベルズ』)が実に上質である。ジェイ&シルキーをヴォーカルに迎えて,甘いファンキー?の百花繚乱である。往年のモータウン・サウンドに似ていると思う。
日本人がやるソウルとしては最高レベル,という音楽業界の評判にも頷ける。

「ヒューマン・ソウル」の“売り”である清水興の甘いファンキー・グルーヴがブラック・ソウル・モータウン。
ソウルであろうとフュージョンであろうと音楽はリズムなんだなぁ。リズムがクリエイトする音楽はインストでも歌ものでも面白いんだなぁ。
櫻井哲夫さん,神保彰さん,東原力哉さん,清水興の音楽眼を侮ってはなりませんよ〜。誰も侮ってはいませんけど〜。
01. THE CHRISTMAS SHUFFLE
02. JEALOUS GUY
03. LUV BELLS
04. ROSE
05. BABY, IT'S COLD OUTSIDE
06. SPECIAL CLIMB
(フォーライフ/FOR LIFE 1993年発売/FLCF-25229)
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