SPARKLING-1 管理人の結論。『SPARKLING』(以下『スパークリング』)批評

 『スパークリング』は【SPARKLING FANTASY】【SEXY GALAXY】【SCRAMBLE AVENUE】【SUMMER WAVE】の大ヒット神曲4曲を聴けば星5つ! これにて完結!

 以下はそれでは読み足りない読者のための管理人の雑感である。

 管理人は『スパークリング』をCDで購入したのだが『スパークリング』はLPでの購入を前提に制作されていた。
 『スパークリング』のLP盤はA面が「パワー・サイド」でB面が「クール・サイド」と名付けられている。パワフルで都会的な演奏とゆったりしたリゾート気分の演奏と盤面の個性別に編集されている。

 さて,何でこんなことを書いたかというと『スパークリング』のA面とB面=MALTA自身のA面とB面。すなわち“ジャズフュージョンの両睨み的”なMALTA自身の陽気な性格とつながっている。学生ながらそのように分析?(思い込み?)しながら聴いていたからだ。

 繰り返すが,管理人が聴いていた『スパークリング』はCDメディア。CDにはA面もB面もないし,LPには入っていないボーナス・トラック2曲(【FLASHING GIRL】【OVER THE RAINBOW】)収録。
 そういうわけで,管理人は『スパークリング』を聴いていても「パワー・サイド」と「クール・サイド」の違いを感じない。感じるのはラスト2曲でブチ込んできた【OVER THE RAINBOW】【ALL OF ME】での“JAZZYなMALTA”の存在である。

 MALTAのファンの間では,MALTAフュージョンサックスへの転向時期として『スパークリング』を挙げる人が多数である。

SPARKLING-2 しかし『スパークリング』のMALTAジャズ・サックスを吹いている。
 【OVER THE RAINBOW】【ALL OF ME】の熟成された名演は,フュージョンサックスでは表現できないビブラート・ヴィンテージ・サックス

 ただし,もうMALTAは決心していたのだろう。【OVER THE RAINBOW】【ALL OF ME】の2曲は“ジャズ・サックス・プレイヤー”MALTAとしての最後の青春セッション

 『スパークリング』こそが“ジャズ・サックス・プレイヤー”MALTAとしての最終作。最高の置き土産を残して“フュージョン・サックス・プレイヤー”の王者へ向かって邁進していく…。

  01. SPARKLING FANTASY
  02. SCRAMBLE AVENUE
  03. BAD BOOGIE
  04. SEXY GALAXY
  05. FLASHING GIRL
  06. SUMMER WAVE
  07. COOL SHADOW
  08. FREE BREEZE
  09. MOON FLOWER
  10. OVER THE RAINBOW
  11. ALL OF ME

(ビクター/JVC 1986年発売/VDJ-1030)

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