『SUNDAY IN NEW YORK』(以下『ニューヨークの休日』)こそがエリック・アレキサンダーの“最高傑作”である。
管理人がエリック・アレキサンダーを愛する理由は,とにかく豪快に「男気テナー」を吹きまくるテクニシャンにして,音楽が生き生きと躍動する豊かな表現力にある。
エリック・アレキサンダーのテナー・サックスの響きにジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズが同居し,エリック・アレキサンダーが息を吹き込む度に,コルトレーンとロリンズが一緒に降臨したかのようである。
“有名過ぎない”ハード・バップ・スタンダード集の『ニューヨークの休日』が,エリック・アレキサンダーの資質にハマッテいる。
ダイナミックにスイングするストレート・アヘッドなバップだけが持ち合わせている痛快さが宿っているのだ。
『ニューヨークの休日』は,エリック・アレキサンダーの過去のリーダー・アルバムと比較して「音の出方,音の傾向,音の雰囲気」なるものが異なっている。音が“一丸となって襲ってくる”感じに仕上がっている。
これは高音質が売りのVENUSのせいではない。もしそうなら以前よりも一層,各楽器が分離して聴こえるはずである。
ズバリ『ニューヨークの休日』でのサウンドの変化は,ピアニスト=ジョン・ヒックスの参加が全てである。
ジョン・ヒックスのアグレッシブでクリティカルでスタイリッシュな演奏スタイルが,エリック・アレキサンダーと,時にぶつかり合い,時に調和しながら,全てを受け入れていく…。全てを包み込んでいく…。全てを呑み込んでいく…。
エリック・アレキサンダーとジョン・ヒックスの共同アレンジ的な“丁々発止”に魂を射抜かれてしまう。
ジョン・ヒックスの「自分を活かし相手も活かす」ジャズ・ピアノのハイセンスが,バリバリ・タイプのエリック・アレキサンダーとの共演で彩りを添える「一枚岩」と化している。
最高に“HOT”なのに最高に“COOL”な現代のバップ・テナーに打ちのめされてしまった。
管理人の結論。『ニューヨークの休日』批評。
要は「現代のスイング」の代表盤なのであろう。愛聴盤の1枚として10年以上『ニューヨークの休日』を手に取ってきたが,何度聴き返しても,前回聴いたことを忘れてしまったかのように本気で興奮してしまう。素晴らしい。
01. Sunday In New York
02. Avotcja
03. Dearly Beloved
04. Like Someone In Love
05. Watch What Happens
06. My Girl Is Just Enough Woman For Me
07. Alone Together
08. My Romance
管理人がエリック・アレキサンダーを愛する理由は,とにかく豪快に「男気テナー」を吹きまくるテクニシャンにして,音楽が生き生きと躍動する豊かな表現力にある。
エリック・アレキサンダーのテナー・サックスの響きにジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズが同居し,エリック・アレキサンダーが息を吹き込む度に,コルトレーンとロリンズが一緒に降臨したかのようである。
“有名過ぎない”ハード・バップ・スタンダード集の『ニューヨークの休日』が,エリック・アレキサンダーの資質にハマッテいる。
ダイナミックにスイングするストレート・アヘッドなバップだけが持ち合わせている痛快さが宿っているのだ。
『ニューヨークの休日』は,エリック・アレキサンダーの過去のリーダー・アルバムと比較して「音の出方,音の傾向,音の雰囲気」なるものが異なっている。音が“一丸となって襲ってくる”感じに仕上がっている。
これは高音質が売りのVENUSのせいではない。もしそうなら以前よりも一層,各楽器が分離して聴こえるはずである。
ズバリ『ニューヨークの休日』でのサウンドの変化は,ピアニスト=ジョン・ヒックスの参加が全てである。
ジョン・ヒックスのアグレッシブでクリティカルでスタイリッシュな演奏スタイルが,エリック・アレキサンダーと,時にぶつかり合い,時に調和しながら,全てを受け入れていく…。全てを包み込んでいく…。全てを呑み込んでいく…。
エリック・アレキサンダーとジョン・ヒックスの共同アレンジ的な“丁々発止”に魂を射抜かれてしまう。
ジョン・ヒックスの「自分を活かし相手も活かす」ジャズ・ピアノのハイセンスが,バリバリ・タイプのエリック・アレキサンダーとの共演で彩りを添える「一枚岩」と化している。
最高に“HOT”なのに最高に“COOL”な現代のバップ・テナーに打ちのめされてしまった。
管理人の結論。『ニューヨークの休日』批評。
要は「現代のスイング」の代表盤なのであろう。愛聴盤の1枚として10年以上『ニューヨークの休日』を手に取ってきたが,何度聴き返しても,前回聴いたことを忘れてしまったかのように本気で興奮してしまう。素晴らしい。
01. Sunday In New York
02. Avotcja
03. Dearly Beloved
04. Like Someone In Love
05. Watch What Happens
06. My Girl Is Just Enough Woman For Me
07. Alone Together
08. My Romance
(ヴィーナス/VENUS 2005年発売/VHCD-4099)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/児山紀芳)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/児山紀芳)