
ギターの森園勝敏,ギターの天野清継,ギターの山岸潤史,ギターの松木恒秀,ピアノの佐藤允彦,キーボードの野力奏一,キーボードの松浦義和,ベースの岡沢章,ベースのグレッグ・リー,ドラムの村上“ポンタ”秀一,ドラムの渡嘉敷祐一 ETC
1st『MALTA』に続き,基本ジャズ屋が演奏するJ−フュージョンの「オールスター・セッション」集の趣きであるが,1st『MALTA』と2nd『スウィート・マジック』では随分と印象が異なる。
1st『MALTA』は豪華ゲストに支えられてMALTAが1人のアルト・サックス・プレイヤーとして参加した感じなのに対して,2nd『スウィート・マジック』では完全にMALTAが音楽の主導権を掌握。ゲストをゲストとして使いこなしている感じがする。
そう。レコード会社の激推しを受けてMALTAの「自信が確信に変わった瞬間」(by 松坂大輔)が『スウィート・マジック』だと思う。
【SWEET MAGIC】はMALTA初のメジャー・ヒット曲。この曲からMALTAが街のショッピング・モールのBGMとして流れ始めた記憶がある。
【WALKING IN THE SKY】と【BECAUSE OF LOVE】の爽やかなイントロが流れて来ると条件反射的に「夏!」と反応してしまうのは管理人だけ?
それにしても名曲だらけの『スウィート・マジック』の中で,唯一の駄曲【XYZ】の何ともヘンテコなメロディー。最初のうちはこの曲が来ると飛ばしていたのに,今となってはアルバムの代表曲!
空耳アワーよろしく。あれほど嫌っていたはずなのに【XYZ】を聴かないことには『スウィート・マジック』を聴いた気がしません!

『スウィート・マジック』は,ジャズの言語のまま演奏された,ライトなフュージョンを身にまとったジャズ・アルバムである。
爽やかPOPな楽曲群と,こんなにもキュートでJAZZYな音色は『スウィート・マジック』をおいて他にはない。名盤であろう。
それにしてもMALTAのバラードと来ればアルトではなくソプラノ・サックスがメイン。いい路線だったのにぃ。
01. SWEET MAGIC
02. WALKING IN THE SKY
03. ALWAYS YOU
04. XYZ
05. AUTUMN PLACE
06. BECAUSE OF LOVE
07. SUNSET IN MY HEART
08. MANHATTAN IN BLUE
09. MIDNIGHT TRAIN
10. STARDUST
(ビクター/JVC 1984年発売/VDJ-1088)
コメント
コメント一覧 (2)
LPはあるけど、CDあったかなぁ〜
スクェア的にはアドベンチャーの年。
確か、伊東さんのディア・ハーツと発売が同月で、その月のアドリブとジャズライフは伊東たけしとマルタの特集。スイングジャーナルは、伊東たけし・マルタ・本多俊之の対談だったか・・・
懐かしい。
確認作業してないので、これ以上は書かないでおきます。最近、記憶があやふやで、簡単にコメントできずにいます。
MALTAとスクェア。『スウィート・マジック』の時点ではライバルというよりも別路線だったので『アドベンチャー』と『ディア・ハーツ』と同時期の意識はありません。その後,互いにメジャーへと登り詰めていく過程が「同門」の感有りますよねっ。
LPとスイング・ジャーナル保有とは素晴らしいアーカイブ〜。