JAMZZ#3-1 『JAMZZ#1』は「和製EJT」。『JAMZZ#2』はクラブ・ジャズ。『JAMZZ#3』にもなるとジャンルレスでボーダーレス。

 『JAMZZ#3』は,ただただ気持ちの良い音楽である。ただただ西嶋徹がクリエイトし,ただただ岩瀬立飛がエモーションし,ただただ林正樹が軽やかな音楽なのである。

 だから『JAMZZ#3』は,じっくり入り込んでもよし。流し聴きをしてもよし。聞き終わるとジーンと来る何かがある。その何かはその日の聴き方やその日の気分や体調にもよる。だって『JAMZZ#3』はジャンルレスでボーダーレスなのだから…。

 「WESTROCKWOODS」がグイグイくる。ベースピアノもいい演奏だが,管理人には岩瀬立飛ドラムに尽きる。

 実は所々でピアノではなくドラムがリードを取っている。「WESTROCKWOODS」最大の魅力は,ドラムによるベースピアノの“踊り喰い”である。

JAMZZ#3-2 勿論,アップテンポでもミディアムテンポでも強弱があって,ただのクラブ系と同じではないのだが,バラードを聴くと「WESTROCKWOODS」のオリジナリティがよく伝わってくる。

 「WESTROCKWOODS」は5年後10年後,クラブ・ジャズが淘汰された後の再評価でどこまで登り詰められるか?だと思う。
 大物が多いドラム業界だから,大声では言えないが,管理人の胸の内を小声で書くと「岩瀬立飛が日本一のジャズドラマー」です!

  01. 9 space
  02. 晴れ水
  03. Route246
  04. 緋色の道
  05. Safety Net
  06. Arconics
  07. Janamdin
  08. 幻灯
  09. memory tree
  10. Waking
  11. 滲む
  12. プレーケストーレン
  13. 9 space (reprise)

(ヴィレッジ/VILLAGE 2009年発売/IVCL-5)
(ライナーノーツ/菊地成孔,須永辰緒,葉加瀬太郎)

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