「CASIOPEA 3rd 2019 SUMMER TOUR〜DEBUT 40TH ANNIVERSARY〜」! LIVEレポート2日目の今夜はステージング編です。

 『PANSPERMIAツアーの見所&聴き所はニュー・アルバム『PANSPERMIA』がどう化けるか?

 しかし,カシオペアスクェアではなかった。スクェアのような新作中心のセットリストではなかった。本音を書けば今回だけは『PANSPERMIA』の名曲を全曲堪能してみたかったなぁ。

 でも今年の『PANSPERMIAツアーの趣旨は「40周年を紐解くツアー」ということでして…。あれれっ,野呂さん。カシオペアの1stからはオープニングの3曲と【ASAYAKE】だけですよ〜。

( 無理矢理フォローしておくと,MCの中で『PANSPERMIA』について語るくだりの中で「最初の頃のカシオペアは,凄く宇宙的なものをやりたいな,ってことで始まったグループだったんです」と「カシオペア,初心に帰る」トーク。からすれば3rdも1stにカウントされます? )

 そんな3rdと1stを結ぶ1曲が【BEYOND THE GALAXY】だったと思う。
 CD版の【BEYOND THE GALAXY】での大高清美キーボードの音色は“古いSF”だったが,ライブ版の【BEYOND THE GALAXY】では,すっごく煌びやかな“現代SF”仕様に変化していた。キーボードがホール全体に天から降り注ぎ地上全体に広がる感じの音だった。ちょっとだけ向谷実…。

 「スリル・スピード・テクニック」的な【APPROXIMATION】だと思っていたが,実際にライブで聴いた時,自然と【MESSENGERS】をイメージしてしまった。全然違うテイストなのに同じように聴こえる。これぞ「野呂マジック」を体感した気分…。

 フレットレスギターバラード曲。【SOME WHEN SOME WHERE】について思うところは特にないが(すみません)曲終わりで深々と頭を下げての最敬礼に,以前見た一番古い記憶『ACTIVE』の【TIME STREAM】での最敬礼がフラッシュバック…。

 そう。カシオペアには1期も2期も3期もない。「カシオペアは40年間カシオペアであり続けていた」ということを再認識させられた。

 そうして『PANSPERMIAツアー一番の盛り上がりポイントは『PANSPERMIA』のキーマンであるナルチョの“段々と山本太郎へと変身する”ダンシング・コーナー,題して「ダンシング・ザ・ワープ NO.9」。
 前回は「日大相撲部」が踊りに参加してくれたが,今年踊ってくれたのは「あしもと興業」の「ザ・連帯責任ズ」。ノーギャラではない。ギャラは会社との取り分「1:9」。一人100円なので10円もらえたはず?

 「うちのバンマス,部長が相当宇宙線を浴びたみたいで【GALACTIC FUNK】は古い。【SPACE ROAD】が何だ。これからは宇宙でもちょっと違うぞ,というところで一説ぶちましてですね,今回「パンツ丸見え」(『パンスペルミア』)というアルバムが出来たんですけど」はややうけ。「お金がないと【ワープ】も出来ないらしい?」などは小うけ。会場全体が爆笑すると思っていたナルチョからすると「うけなかったなぁ。台本の練り直し!」。
 広島のクラブクアトロでの台本の出来はどうでしたか?

 「夏よりも熱い!」カシオペア40年目の「夏」こそが日本の「夏」! ← 2年前のデジャヴです:パート2。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストを報告しておきます。

14.KEYBOARDS SOLO
15.SOME WHEN SOME WHERE
16.DRUMS SOLO
17.BASS SOLO
18.CATCH THE WIND
19.FIGHTMAN
20.ASAYAKE

アンコール 1回目:
21.FLOWER OF LIFE

アンコール 2回目:
22.TOKIMEKI