FACE TO FACE-1 ゲイリー・バートンの凄さとは誰とだって合わせられることだと思う。同じピアノヴィヴラフォンデュエットなのに,チック・コリア小曽根真はまるで違う。
 ゲイリー・バートンヴィヴラフォンとは「リトマス試験紙」!(← ぴったりの例えが浮かびません)

 ゲイリー・バートン小曽根真デュオFACE TO FACE』(以下『フェイス・トゥ・フェイス』)を聴くまでは,てっきりチック・コリア小曽根真は同じタイプのピアニストだと思っていた。
 だが『フェイス・トゥ・フェイス』には,チック・コリア小曽根真の「似て非なる個性」が記録されている。全てはチック・コリア小曽根真の個性を“炙り出す”ゲイリー・バートンの凄さである。

 チック・コリアとの『クリスタル・サイレンス』では,チック・コリアのクリティカルな才能と共演し,小曽根真との『フェイス・トゥ・フェイス』では,小曽根真の切れ味とバランス感覚と共演したゲイリー・バートン

FACE TO FACE-2 『フェイス・トゥ・フェイス』の時点では,まだまだビッグ相手に遠慮してしまう小曽根真小曽根真の類まれな才能を誰よりも知っているゲイリー・バートンが,手加減しないで自分に向かってくるよう導いていた。

 ゲイリー・バートンデビュー前から手塩にかけて育ててきた小曽根真を“世界に売り出した”のが『フェイス・トゥ・フェイス』。
 「世界のOZONE」の快進撃は,ゲイリー・バートンと“がっぷり四つに組み合った”『フェイス・トゥ・フェイス』から始まった!

  01. KATO'S REVENGE
  02. MONK'S DREAM
  03. FOR HEAVEN'S SAKE
  04. BENTO BOX
  05. BLUE MONK
  06. O GRANDE AMOR
  07. LAURA'S DREAM
  08. OPUS HALF
  09. MY ROMANCE
  10. TIMES LIKE THESE
  11. EIDERDOWN

(GRP/GRP 1995年発売/UCCU-6195)
(☆SHM−CD仕様)
(ライナーノーツ/藤本史昭)

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