
『B.B.STATION LIVE AT ROPPONGI PIT INN』の出来が完璧である。初仕事でこのクオリティとは参った。本田雅人の“天才”が爆発している。
『B.B.STATION LIVE AT ROPPONGI PIT INN』のレパートリーは,旧知の本田雅人のオリジナル=T−スクェアのヒット・ナンバーであるのだが,本田雅人は初めからT−スクェアのためにではなく「B.B.STATION」のために曲を書いていたかのようなビッグ・バンド・ドンピシャ・ナンバー。
ビッグ・バンドでT−スクェアのヒット・ナンバーが映える&映える。本当に“ゴージャス”な響きで,ここだけの話。何なら,軽快なT−スクェア・オリジナルより,多色刷りな「B.B.STATION」リアレンジの方が好きかも。一段と曲本来の良さが光り輝いている。
本田雅人って,やっぱりサックス・ソロの人ではない。バンドの「総監督」の人。自らエースで4番を張れるのに6番キャッチャーあたりを好む人。
なのに…本田雅人は「無意識でこぼれちゃってる」人。だから…お願い…,安藤さ〜ん。
本田期の代名詞【メガリス】が「生ホーン入り」だったことから,最初から本田雅人はT−スクェアでもビッグ・バンド思考だった,と考えることもできるのだが,管理人は「T−スクェア・ナンバーをビッグ・バンドで演奏するバンド」という「本田雅人B.B.STATION」のアイディアは,T−スクェア時代に量産した「企画盤」がきっかけとなったのでは?と考える。

お金をかけるとここまで曲が変わるものなのか,を思い知らされた。いや〜,超楽しい。
T−スクェアが人気バンドだったからこそ経験できた超一流の大共演。そして大物との共演を経験したからこそ,自身の目標として明確に意識することになった「オールスター・ビッグ・バンド」の結成。「B.B.STATION」の結成は「元サヤ」とか「昔取った杵柄」とは違う。
「アンド・フレンズ」にして「ウィズ・オーケストラ」にしてもハイライトは間違いなく“オレ様”本田雅人のサックス・ソロ!
バックが豪華であればあるほど,バックが超一流であればあるほど“天才”本田雅人のサックス・ソロが盛り上がる!
『B.B.STATION LIVE AT ROPPONGI PIT INN』で“漏れ出している”演奏&作曲&編曲の素晴らしさ!
ズバリ,本田雅人は日本国内で活躍する【リトル・リーグ・スター】な人ではない。本田雅人は【メジャー・リーグ・スター】だ!
01. THEME FOR B.B.S.
02. CIAO!!!
03. TRELA ALEGRE
04. CONDOLENCE
05. FAIR AFFECTION
06. LITTLE LEAGUE STAR
07. FADE AWAY
08. MEGALITH
09. 待ちぼうけの午後
10. PORK
(ヴィレッジ/VILLAGE 1998年発売/VRFL-0019)
(デジパック仕様)
(デジパック仕様)
コメント一覧 (2)
何度も聴いていると、じわじわ良さが伝わってくるアルバムですねー
お気に入りは、順さんのギター🎸が秀逸なFadeAway です
774権兵衛さんのコメントに100%同意いたします。本田さんのスルメ盤の大本命です。
全曲アレンジがいいですね。【FAIR AFFECTION】での梶原順は私も大好物です!