DE-GA-SHOW!-1 近年の村上寛の大ヒットはドラムではなくペンである。特に村上寛自身が大ファンであろう,林栄一片山広明による“国宝級”双頭バンド=「デ・ガ・ショー」へ寄稿したライナーノーツである。

 「デ・ガ・ショー」の1st『DE−GA−SHOW!』(以下『デ・ガ・ショー』)へ寄稿したコピーが超名文。もはやドラマーではなくコピーライターとして生きていける。その名文がこれである。

 「さん&片山さん,おめでとう。ありがとう」。

 どうですかっ? この文章の凄さが分かりますかっ? 『デ・ガ・ショー』を聴けば聴くほど,この文章がどうにもこうにも好きになる。
 もはや「デ・ガ・ショー」と聞けば『デ・ガ・ショー』や『』の音が流れ出す前に,村上寛の「さん&片山さん,おめでとう。ありがとう」の文字の方が先に脳内に流れ出す。

 特に「おめでとう。ありがとう」の2つの言葉が『デ・ガ・ショー』の全体を言い当てている。管理人は村上寛のこのコピーに勝る文章など書けません。最初から無理です。あきらめています。お手上げ状態です。

 「おめでとう」。まずはこんな大名盤を作ることができて「おめでとう」である。林栄一片山広明をしても“人生に1枚作れるかどうかの超名盤”を作ることができて,その制作のチャンスも含めて「おめでとう」である。

 そして「ありがとう」。本当にこんなにも最高の音楽を聴かせてくれて「ありがとう」である。聴くだけで心が震える。感動する。多幸感に包まれる。「デ・ガ・ショー」の8人には感謝の言葉しかない。いいもんを聴かせてもらっております。お世話になっております。

 「デ・ガ・ショー」の『デ・ガ・ショー』と『』は,管理人の「一生の宝物」「生涯の愛聴盤」間違いなし!

DE-GA-SHOW!-2 …ということで,肝心の音楽内容『デ・ガ・ショー批評については一文字も書きませんが,この機会に“陽の当たる”渡辺貞夫のラインではない,アングラ系というか,要するに「フリージャズ界の至宝」→「日本の至宝」である林栄一片山広明が,同時進行で結成した2つのユニット「デ・ガ・ショー」と「CO2」での活動の違いについて記しておく。

 「デ・ガ・ショー」はAKBグループであり「CO2」は坂道グループである。
 「デ・ガ・ショー」の魅力は野性味ある爆発であり「CO2」は加藤崇之の爆発である。

  01. North East
  02. Aitai
  03. Go-Cart Twist
  04. Asamesimae
  05. Yoruno Hatoba
  06. Chili
  07. Funk
  08. Hana〜Frowers For Your Heart

(オーマガトキ/OMAGATOKI 1994年発売/SC-7108)
(ライナーノーツ/友部正人,村上寛)

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