『RENDEZVOUS』(以下『ランデブー』)は,プロデューサー兼パーカッションのラルフ・マクドナルド,ドラムのスティーヴ・ガット,ドラムのスティーヴ・ガット,ベースのマーカス・ミラー,キーボードのリチャード・ティー,ギターのエリック・ゲイル,そこへアルト・サックスの渡辺貞夫…。
そう。『ランデブー』の真実とは,同じエレクトラ・レーベルの大ヒット,グローヴァー・ワシントン・ジュニアの『ワインライト』を,メインのサックス奏者をグローヴァー・ワシントン・ジュニアから渡辺貞夫に変えただけの「続編」なのである。
このドリーム企画を渡辺貞夫本人が望んだのかどうかは分からない。しかし結果は大当たり。『ワインライト』に負けず劣らず『ランデブー』もアメリカのジャズ・チャート2位を記録する大ヒットとなった。管理人もモロ『ランデブー』世代である。
『ランデブー』が好きだ。これって管理人だけではない。その昔,FM東京系「渡辺貞夫・マイ・ディア・ライフ」の番組企画で,渡辺貞夫の好きな曲の人気投票が行なわれていたが『ランデブー』のタイトル・トラック【RENDEZVOUS】が,年々順位を上げていき,ついには1位を記録したのだった。
物凄い人気である。ラルフ・マクドナルド繋がりでロバータ・フラッグとのお付き合いも始まったわけだし,これぞラルフ・マクドナルドとのコラボレーションの成果であろう。
ただし,この『ランデブー』。『ワインライト』の続編だけあって,ジャズともフュージョンとも呼べないアルバムである。
ズバリ『ランデブー』の真実とは,ブラコンであり,上質なAORとしてアメリカで評価されたアルバムだと思うし,渡辺貞夫もその辺は承知の上でのヴォーカル2曲入りだと思う。
あれほどの音を持つグローヴァー・ワシントン・ジュニアが【クリスタルの恋人たち】を演った。『ワインライト』がきっかけとなりグローヴァー・ワシントン・ジュニアはスムーズ・ジャズを切り開いた。
管理人的にはグローヴァー・ワシントン・ジュニアのアルト・サックスが大好きだっただけにジャズ/フュージョンから離れたことを残念に思うが,ウェス・モンゴメリーの前例もあるわけだし,広く世間に美しいサックスが流れるようになったのだから,それはそれで良い選択をしたと思うことにしている。
その点でスムーズ・ジャズへの誘惑を断ち切り「フュージョン止まり」の渡辺貞夫は,やはりバッパーであった。
『ランデブー』の次作『マイシャ』では「頼んでも引き受けてくれない」ラルフ・マクドナルドとの蜜月関係を解消してのセルフ・プロデュース。往年のLAフュージョン路線に返り咲いたのだが,内容は実にPOPなジャズであって『ランデブー』の名残を感じる。
そう。ジャズを演奏していてもフュージョンを演奏していても『ランデブー』での経験は,その後の渡辺貞夫の活動の糧となった。
『ランデブー』での経験が,今でも渡辺貞夫の血となり肉となっている。そう。『ランデブー』は,渡辺貞夫の中で生き続けている。
【RENDEZVOUS】が人気投票第1位なのには理由がある。【RENDEZVOUS】を避けて“ジャズメン”渡辺貞夫は語れやしない。
01. RENDEZVOUS
02. FIRE FLY
03. IF I'M STILL AROUND TOMORROW
04. COOL BREEZE
05. HERE’S TO LOVE
06. MARAVAL
07. LOVE ME AS I AM
08. I'M YOURS
SADAO WATANABE : Alto Saxophone
STEVE GADD : Drums
MARCUS MILLER : Bass. Synthesizer
RICHARD TEE : Fender Rhodes
RALPH MAcDONALD : Percussion
ERIC GALE : Guitar
ANTHONY MAcDONALD : Percussion
BARRY EASTMOND : Synthesizer
ROBERTA FLACK : Vocal
そう。『ランデブー』の真実とは,同じエレクトラ・レーベルの大ヒット,グローヴァー・ワシントン・ジュニアの『ワインライト』を,メインのサックス奏者をグローヴァー・ワシントン・ジュニアから渡辺貞夫に変えただけの「続編」なのである。
このドリーム企画を渡辺貞夫本人が望んだのかどうかは分からない。しかし結果は大当たり。『ワインライト』に負けず劣らず『ランデブー』もアメリカのジャズ・チャート2位を記録する大ヒットとなった。管理人もモロ『ランデブー』世代である。
『ランデブー』が好きだ。これって管理人だけではない。その昔,FM東京系「渡辺貞夫・マイ・ディア・ライフ」の番組企画で,渡辺貞夫の好きな曲の人気投票が行なわれていたが『ランデブー』のタイトル・トラック【RENDEZVOUS】が,年々順位を上げていき,ついには1位を記録したのだった。
物凄い人気である。ラルフ・マクドナルド繋がりでロバータ・フラッグとのお付き合いも始まったわけだし,これぞラルフ・マクドナルドとのコラボレーションの成果であろう。
ただし,この『ランデブー』。『ワインライト』の続編だけあって,ジャズともフュージョンとも呼べないアルバムである。
ズバリ『ランデブー』の真実とは,ブラコンであり,上質なAORとしてアメリカで評価されたアルバムだと思うし,渡辺貞夫もその辺は承知の上でのヴォーカル2曲入りだと思う。
あれほどの音を持つグローヴァー・ワシントン・ジュニアが【クリスタルの恋人たち】を演った。『ワインライト』がきっかけとなりグローヴァー・ワシントン・ジュニアはスムーズ・ジャズを切り開いた。
管理人的にはグローヴァー・ワシントン・ジュニアのアルト・サックスが大好きだっただけにジャズ/フュージョンから離れたことを残念に思うが,ウェス・モンゴメリーの前例もあるわけだし,広く世間に美しいサックスが流れるようになったのだから,それはそれで良い選択をしたと思うことにしている。
その点でスムーズ・ジャズへの誘惑を断ち切り「フュージョン止まり」の渡辺貞夫は,やはりバッパーであった。
『ランデブー』の次作『マイシャ』では「頼んでも引き受けてくれない」ラルフ・マクドナルドとの蜜月関係を解消してのセルフ・プロデュース。往年のLAフュージョン路線に返り咲いたのだが,内容は実にPOPなジャズであって『ランデブー』の名残を感じる。
そう。ジャズを演奏していてもフュージョンを演奏していても『ランデブー』での経験は,その後の渡辺貞夫の活動の糧となった。
『ランデブー』での経験が,今でも渡辺貞夫の血となり肉となっている。そう。『ランデブー』は,渡辺貞夫の中で生き続けている。
【RENDEZVOUS】が人気投票第1位なのには理由がある。【RENDEZVOUS】を避けて“ジャズメン”渡辺貞夫は語れやしない。
01. RENDEZVOUS
02. FIRE FLY
03. IF I'M STILL AROUND TOMORROW
04. COOL BREEZE
05. HERE’S TO LOVE
06. MARAVAL
07. LOVE ME AS I AM
08. I'M YOURS
SADAO WATANABE : Alto Saxophone
STEVE GADD : Drums
MARCUS MILLER : Bass. Synthesizer
RICHARD TEE : Fender Rhodes
RALPH MAcDONALD : Percussion
ERIC GALE : Guitar
ANTHONY MAcDONALD : Percussion
BARRY EASTMOND : Synthesizer
ROBERTA FLACK : Vocal
(エレクトラ/ELEKTRA 1984年発売/32XD-342)
コメント一覧 (2)
〈ファイヤーフライ〉が美しすぎてたまりません。思い起こすと、このアルバム中いい曲だと思ったのは他人作ばかり。それだけラルフを信頼していたということでしょうか。あの武道館ライブでもラルフ参加を熱望していた旨がメンバー紹介で語られていましたし。
ランデブーツアーでは美曲〈ファイヤーフライ〉が、ツアー後半になるとどんどんアップテンポにアレンジされていったのが面白かったです。そういえば渡辺貞夫オールスターズ名義でした。ジャケットのカウンターのおじさんもいい味出しています。
【ファイヤーフライ】。いいですよね。年々評価を高めたのは【ランデブー】1曲でしたが,私にとって『RENDEZVOUS』と来れば【ランデブー】ではなく【ファイヤーフライ】の方なのです。
【ファイヤーフライ】だけはNYのオアシスの中で演奏された雰囲気で,聴けば聴くほどトロットロになり気持ちいいのです。
さて,テンポアップの件ですが,特段私の記憶には残っていません。実家にエアチェック・テープが残っていたら聞き比べて確認してみようと思います。帰省する楽しみが一つ増えました。