「ザ・スクェア・アンド・フレンズ」名義の『COLOR PALETTE』(以下『カラー・パレット』)について語るとすれば「選曲」についてだけである。
『カラー・パレット』とは1984年から1986年にかけて発売した,ザ・スクェアの『R・E・S・O・R・T』『STARS AND MOON』『S・P・O・R・T・S』の3枚に,同時期に発売された伊東たけしの『DEAR HEARTS』『EL SEVEN』の2枚と,安藤まさひろの『MELODY BOOK』から選曲されたコンピレーション・アルバム。
同時期の音源でコンパイルされているので,伊東たけしと安藤まさひろのソロ・アルバムから3曲取られているとしても全10曲を通して聴いても何の違和感も感じない。だから『カラー・パレット』というアルバム・タイトル!?
要するにスクェアのベスト盤のはずなのに,この選曲で良いのか?という思いと,この選曲は結構面白い!という思いが交差する。だから『カラー・パレット』というアルバム・タイトル!?
特に驚いたのがベスト盤の1曲目に【FEEL ALRIGHT】を持ってきたところ! 『R・E・S・O・R・T』と来れば【OMENS OF LOVE】【PRIME】【FORGOTTEN SAGA】が「3強」であるが,その3曲のいずれでもなく【FEEL ALRIGHT】を敢えて持ってきたその真意とは和泉宏隆のキーボードを聞かせたいということなのか?
『STARS AND MOON』から【いとしのうなじ】が外されている事実からしても『カラー・パレット』の“狙い”とは,大衆志向の「キャッチーさ」を抑えた,マニアックなファン獲得のためのアルバムである。
ザ・スクェアの音楽性の広さ,そして音楽性の高さと深さを知る「きっかけ作り」のコンピレーション・アルバムだが,かなり攻めた選曲はファンを失う「諸刃の剣」!?
現に管理人は伊東たけしの『DEAR HEARTS』がダメでして『カラー・パレット』を買ったのは,LPで実家に保有している『DEAR HEARTS』をCDで買い替えるのがイヤだから!
だから【SAY IT AGAIN】目当てに『カラー・パレット』を買ったのですが,やっぱりダメ。どうしても伊東たけしの歌ものには馴染めない。『カラー・パレット』こういうファンと出会いませんように…。
管理人がこの時期の“脂の乗りきった”スクェアのベスト盤を選曲するとしたら絶対にこの10曲は選ばない。
『カラー・パレット』の中から生き残るのは【HARLEQUIN】【PRIME】【OVERNIGHT SENSATION】【宝島】だけである。他の6曲は落選させる。
でもあるでしょ? 他人が選曲したベスト盤を聞く楽しみが…。
『カラー・パレット』の選曲会議で何がどう決められたのかは分からないが,結構な発言権を持つその方の意向とは「ザ・スクェアにはこんないい曲があるんですよ」というメッセージだと思う。
管理人の結論。『カラー・パレット』批評。
『カラー・パレット』の「成功の秘訣」とは,敢えての「超有名曲外し」という大勝負に尽きる。意外性とかギャップなのであろう。
ヴォーカル・ナンバーと「灰汁の濃い」インスト曲を【PRIME】【宝島】のヒット曲と混ぜ合わせることで,ザ・スクェアへの一層の興味や探求心を掻き立てる戦略と読んでみたが,どうでしょうか?
『カラー・パレット』には,ipodのシャッフル機能にも通じる,予想外の曲順から来る楽しみを感じます。個人的にこの曲順は嫌いではありません。
01. FEEL ALRIGHT
02. SAY IT AGAIN
03. IN THE GRID
04. HARLEQUIN
05. PRIME
06. MISTRAL
07. OVERNIGHT SENSATION
08. CAMEL LAND
09. TAKARAJIMA
10. REACH OUT
THE SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Guitars
TAKESHI ITO : Alto Saxophone, Lyricon, Digital Takecon-1
TOYOYUKI TANAKA : Electric Bass
HIROTAKA IZUMI : Keyboards, Synthesizers
TOHRU HASEBE : Drums
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KIYOHIKO SENBA : Percussion
MASANORI SASAJI : Keyboards, Synthesizers
JUN AOYAMA : Drums
JAKE H.CONCEPTION : Tenor Saxophone
JUNICHI KANEZAKI : Trumpet
YUTAKA KANAI : Trumpet
EIJI ARAI : Trombone
HARUMI MITA : Trombone
CINDY FEE : Vocal
CINDY : Vocal
CARL MOORE : Vocal
LARRY WILLIAMS : Rhodes Piano, Synthesizers, Tenor Saxophone, Flute
PAUL JACKSON JR. : Guitars
RANDY FREDRIX : Guitars
PHILIPPE SAISSE : Keyboards, Synthesizers
NATHAN EAST : Bass
JOHN ROBBINSON : Drums
PAULINHO DA COSTA : Percussion
JERRY HEY : Trumpet, Flugelhorn
GARY GRANT : Trumpet, Flugelhorn
CHUCK FINDLEY : Flugelhorn
BILL REICHENBACK : Trombone
DIANA M. WILSON : Vocal
JAY GRUSKA : Background Vocals
JOSEPH WILLIAMS : Background Vocals
THOMAS FUNDERBURK : Background Vocals
『カラー・パレット』とは1984年から1986年にかけて発売した,ザ・スクェアの『R・E・S・O・R・T』『STARS AND MOON』『S・P・O・R・T・S』の3枚に,同時期に発売された伊東たけしの『DEAR HEARTS』『EL SEVEN』の2枚と,安藤まさひろの『MELODY BOOK』から選曲されたコンピレーション・アルバム。
同時期の音源でコンパイルされているので,伊東たけしと安藤まさひろのソロ・アルバムから3曲取られているとしても全10曲を通して聴いても何の違和感も感じない。だから『カラー・パレット』というアルバム・タイトル!?
要するにスクェアのベスト盤のはずなのに,この選曲で良いのか?という思いと,この選曲は結構面白い!という思いが交差する。だから『カラー・パレット』というアルバム・タイトル!?
特に驚いたのがベスト盤の1曲目に【FEEL ALRIGHT】を持ってきたところ! 『R・E・S・O・R・T』と来れば【OMENS OF LOVE】【PRIME】【FORGOTTEN SAGA】が「3強」であるが,その3曲のいずれでもなく【FEEL ALRIGHT】を敢えて持ってきたその真意とは和泉宏隆のキーボードを聞かせたいということなのか?
『STARS AND MOON』から【いとしのうなじ】が外されている事実からしても『カラー・パレット』の“狙い”とは,大衆志向の「キャッチーさ」を抑えた,マニアックなファン獲得のためのアルバムである。
ザ・スクェアの音楽性の広さ,そして音楽性の高さと深さを知る「きっかけ作り」のコンピレーション・アルバムだが,かなり攻めた選曲はファンを失う「諸刃の剣」!?
現に管理人は伊東たけしの『DEAR HEARTS』がダメでして『カラー・パレット』を買ったのは,LPで実家に保有している『DEAR HEARTS』をCDで買い替えるのがイヤだから!
だから【SAY IT AGAIN】目当てに『カラー・パレット』を買ったのですが,やっぱりダメ。どうしても伊東たけしの歌ものには馴染めない。『カラー・パレット』こういうファンと出会いませんように…。
管理人がこの時期の“脂の乗りきった”スクェアのベスト盤を選曲するとしたら絶対にこの10曲は選ばない。
『カラー・パレット』の中から生き残るのは【HARLEQUIN】【PRIME】【OVERNIGHT SENSATION】【宝島】だけである。他の6曲は落選させる。
でもあるでしょ? 他人が選曲したベスト盤を聞く楽しみが…。
『カラー・パレット』の選曲会議で何がどう決められたのかは分からないが,結構な発言権を持つその方の意向とは「ザ・スクェアにはこんないい曲があるんですよ」というメッセージだと思う。
管理人の結論。『カラー・パレット』批評。
『カラー・パレット』の「成功の秘訣」とは,敢えての「超有名曲外し」という大勝負に尽きる。意外性とかギャップなのであろう。
ヴォーカル・ナンバーと「灰汁の濃い」インスト曲を【PRIME】【宝島】のヒット曲と混ぜ合わせることで,ザ・スクェアへの一層の興味や探求心を掻き立てる戦略と読んでみたが,どうでしょうか?
『カラー・パレット』には,ipodのシャッフル機能にも通じる,予想外の曲順から来る楽しみを感じます。個人的にこの曲順は嫌いではありません。
01. FEEL ALRIGHT
02. SAY IT AGAIN
03. IN THE GRID
04. HARLEQUIN
05. PRIME
06. MISTRAL
07. OVERNIGHT SENSATION
08. CAMEL LAND
09. TAKARAJIMA
10. REACH OUT
THE SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Guitars
TAKESHI ITO : Alto Saxophone, Lyricon, Digital Takecon-1
TOYOYUKI TANAKA : Electric Bass
HIROTAKA IZUMI : Keyboards, Synthesizers
TOHRU HASEBE : Drums
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KIYOHIKO SENBA : Percussion
MASANORI SASAJI : Keyboards, Synthesizers
JUN AOYAMA : Drums
JAKE H.CONCEPTION : Tenor Saxophone
JUNICHI KANEZAKI : Trumpet
YUTAKA KANAI : Trumpet
EIJI ARAI : Trombone
HARUMI MITA : Trombone
CINDY FEE : Vocal
CINDY : Vocal
CARL MOORE : Vocal
LARRY WILLIAMS : Rhodes Piano, Synthesizers, Tenor Saxophone, Flute
PAUL JACKSON JR. : Guitars
RANDY FREDRIX : Guitars
PHILIPPE SAISSE : Keyboards, Synthesizers
NATHAN EAST : Bass
JOHN ROBBINSON : Drums
PAULINHO DA COSTA : Percussion
JERRY HEY : Trumpet, Flugelhorn
GARY GRANT : Trumpet, Flugelhorn
CHUCK FINDLEY : Flugelhorn
BILL REICHENBACK : Trombone
DIANA M. WILSON : Vocal
JAY GRUSKA : Background Vocals
JOSEPH WILLIAMS : Background Vocals
THOMAS FUNDERBURK : Background Vocals
(ソニー/SONY 1986年発売/SRCL 3526)
(スリムケース仕様)
(スリムケース仕様)
コメント一覧 (4)
2000年のバンド解体後の時も、脱退の話がありましたが、今回の音楽ナタリーのサイトの記事https://amp.natalie.mu/music/news/414560を読んで、今回は本当なんだと実感しました。
安藤さんの引退発表の件ですが,ホームズさんで6人目です。ご親切にありがとうございました。
安藤さんの引退,ヤフーのトップページに載っていました。世間的にも大ニュース扱いなのですね。
もう少し続けてほしいのですが,本人が決められたことですので,潮時だと思いました。今は安藤さんに感謝するしかありません。
どうしてもあの上り調子のスクェアのイメージが強くて,私の場合は本田雅人だったのですが,本田さんも安藤さんも,ここまでイメージが変わってしまうと,凋落する前に引退というのも美しいです。シルバーグレーの安藤さんもカッコイイのですが,昔の安藤さんはビジュアル的にもギター・ソロもカッコ良かった。ローカル・ヒーローのお一人でした。
スクェアのリーダー,安藤正容の最後のステージをZEPP福岡で見届けてこようと思っています。
昨日は、かなりへこみました。
安藤さんのメロディーが無いのにスクウェアサウンドと言えるのか? 答えは出ません
わたしの中では、スクウェア=安藤さんデス
辛すぎます。 ラストイヤーになるのでは福岡にも行きたいです
安藤さん抜きのスクェアはどうなのでしょう。そろそろ安藤さんのXデーが近づいていたことは察する者がありましたが,意識して想像することはありませんでした。近年のスクェア・サウンドは安藤さんのDNAを受け継いだ河野君と坂東君が創っていましたので,安藤さん個人が抜けてもスクェアのサウンド・カラーは変化しないと予想します。
でも安藤さんの存在感は大きいです。作曲するのがしんどくなったのなら伊東さんのようにプレイヤーに専念してギターだけでも弾いていてほしかったですが,そこはスクェア=オリジナル曲を演奏するバンドのプライドが許さないのでしょう。
でっ,774権兵衛さん,福岡本気で来るのならhimebowさんと私と3人連番で座席とりましょうか?