JAZZ FEST. BERLIN 1 NOV. 1985-1 『JAZZ FEST.BERLIN 1 NOV.1985』は,マイルス・バンドのライブを“聴くための”DVDである。
 やっぱりブート。しかしこれ,元々は放送用のプロショット映像。幾ら家庭用VHSで録画したものだとしても鑑賞目的には堪えられない。画質劣悪ブートDVD

 ただし,マイルス・デイビスの帝王のパフォーマンス。マイク・スターンの王者のパフォーマンス。スティーヴ・ソーントンマリリン・マズールという,この時期だけの豪華なツイン・パーカッション・パフォーマンスが見れる。特に管理人がガンミする美女=マリリン・マズールのダンス・パフォーマンスに荻野目慶子が宿っている。
 そうか〜。意外と視聴できるもんだ。『JAZZ FEST.BERLIN 1 NOV.1985』は「長時間」鑑賞目的には堪えられないDVD,ということに訂正しておこう。

 『JAZZ FEST.BERLIN 1 NOV.1985』を“聴いて”感じる,マイルス・デイビス・カムバック・バンドにおけるダブル・シンセサイザーギタリストの蜜月関係。

 ロバート・アービングアダム・ホルツマンのツイン・キーボード。いや,マイルス・デイビスを加えた3キーボードに絡みつくマイク・スターンの“花形”エレキが超カッコイイ。これぞ“ロック魂とジャズ魂の掛け合わせ”ギターである。

JAZZ FEST. BERLIN 1 NOV. 1985-2 もうこの辺りのシンセギターの絡み具合は威力絶大であって,マイク・スターンジョン・スコフィールドロベン・フォードという“大物”ロック系ブルース・ギタリストの人選が凄すぎる。正に豊穣のギタリストの系譜であろう。

 80年代のステージ衣装を身をまといエレクトリック・トランペットを“クール”に吹き鳴らし“ド派手な”パフォーマンスを決めるマイルス・デイビス

 管理人がリアルに愛聴したマイルス・デイビスが『JAZZ FEST.BERLIN 1 NOV.1985』の中にいる。
 映像の中のマイルスはあの時代のマイルス・デイビスのまんまである。

 
01. MAZE PT.1
02. SOMETHING'S ON YOUR MIND
03. TIME AFTER TIME
04. MS. MORRISINE
05. CODE M.D.
06. MAZE PT.2

 
MILES DAVIS : Trumpet, Synthesizer
BOB BERG : Tenor Sax, Soprano Sax
MIKE STERN : Guitar
BOBERT IRVING III : Synthesizer
ADAM HOLZMAN : Synthesizer
ANGUS THOMAS : Bass
VINCENT WILBURN : Drums
STEVE THORNTON : Percussions
MARILYN MAZUR : Percussions

(FOOTSTOMP/FOOTSTOMP 2006年発売/FSVD-149)

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