
ずっとそう思っていた。DVD『HURRICANE!』(以下『ハリケーン!』)を見るまでは…。
『ハリケーン!』を見終わってからの管理人の部屋はビリー・コブハム“まみれ”=ビリー・コブハムの参加CD揃えまくり! ひいては“表”ハービー・ハンコック・トリオはハービー=ロン=ビリーのトリオだと思ってしまった。まっ,一過性でしたけど…。
それくらいビリー・コブハムのハービー・ハンコックとロン・カーターへの適応力が素晴らしい。ずっとビリー・コブハムを「ロックの人」と思い込んでいた自分が情けない。読者の皆さん,ビリー・コブハムは「ジャズの人」ですから〜。
管理人のビリー・コブハム評価を90度?変えてしまった『ハリケーン!』の“売り”はビリー・コブハムのドラム・ソロだけではなく,ハービー・ハンコックとロン・カーターの完璧なソロ・パフォーマンス中心のステージングにある。

残る4トラックでもソロ〜デュオ〜トリオ・フォーマットが目まぐるしく混在する。ハービー・ハンコックの変幻自在のピアノを支えて“プッシュする”リズム・セクション。3人の実力が露わになる+剥き出しになる最高のピアノ・トリオの一つに違いない。いい。
『ハリケーン!』のハイライトは【プリンセス】におけるハービー・ハンコックの“秘儀”譜面破り〜。こんなにダイナミックな大技は初めて見ました。詳しくはご自分の目でお確かめください〜。
01. EYE OF THE HURRICANE
02. FIRST TRIP
03. WILLOW WEEP FOR ME
04. DOLPHINE DANCE
05. ILI'S TREASURE
06. PRINCESS
07. WALKING
bonus concert performance:
08. SPEAK LIKE A CHILD
09. LITTLE WALTZ
HERBIE HANCOCK : Piano
RON CARTER : Bass
BILLY COBHAM : Drums
(コロムビアミュージックエンタテインメント/V.I.E.W. 2003年発売/COBY-91038)
(ライナーノーツ/熊谷美広)
(ライナーノーツ/熊谷美広)
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